ベトナム人の特性【上司に言われた嬉しい指示・嫌な指示編】〔2015年3月〕

日々の業務をする上で、ベトナム人スタッフに指示する事は避けられません。お互い気持ちよく仕事するために、彼・彼女たちの想いをしっかり押さえましょう。ベトナム人スタッフが外国人の上司に言われた嬉しい指示・嫌な指示について、弊社独自の調査結果を公開します。

 

【上司に言われた嬉しい指示】
1. スタッフの専門に合う仕事を指示された。
一人のスタッフにおける仕事の領域が、日本より狭い傾向にあるベトナムでは、各スタッフの専門分野に合った仕事を指示する事が、最も満足度が高いです。学歴、経歴を考慮した指示を出しましょう。自分の専門に合う業務は、自信を持って取り組む傾向があります。

2.スタッフの意向・趣味に合う仕事を割り当てられた。
専門以外の仕事でも、自分の意向・趣味に合う仕事であればベトナム人は好意的に指示を受け止めます。興味のある分野であれば飽きずに取り組むことができ、新しい仕事の詳細を調べたり、解決方法を研究するのが好きな人が多いからです。

3.新しい業務を割り当てる際、詳細説明やトレーニングがあった。
新しい業務の場合、スタッフは不安な気持ちになります。上司からの詳しい説明・指示やトレーンニングがある事で、スタッフは安心して取り組むことが出来ます。日本人にしたら少し丁寧過ぎる位の説明が効果的です。

4.目的や理由を説明せず指示をされた。
初めに出した指示を変更する時など、その目的や理由を上司が言わない場合、スタッフはその指示の大切さが分からない事もあります。納得できない時は、強制的な感じを受け、仕事に対するやる気がなくなる傾向があります。ベトナム人は一度理解できると熱心に仕事を完了できるように頑張るので、説明する事は大切です。

5. 短期の海外出張を指示された。
ベトナム人スタッフにとって海外で働いたり、トレーニングに参加できることは非常に興味を持つことです。外国語を強化する機会でもあり、海外でのビジネスコミュニケーション、文化、業務への取り組み方を勉強できるからです。帰国後、今までの仕事をレベルアップする事も期待できます。ただし、1週間~1ヶ月程度の短期間の場合に限ります。家族を大切にするベトナム人は、長期間の海外出張は好ましく思わない傾向にあるからです。

 

【上司に言われた嫌な指示】
1.スタッフの専門に合わない仕事を指示された。
例えば、大学の経理学部卒の人材を採用したけれど、営業部の人材が不足していたので、セールスサポートの仕事をするよう指示したとします。本人はお客様とのコミュニケーションに自信を持っていない場合、非常にストレスを感じることも多いです。
専門に合わない仕事を指示するときは、スタッフの意見を聞くことをおススメします。

2.休日に働くことを指示された。
平日に働いて、休日にも出勤することはスタッフの健康に悪影響を与え、仕事の効率もよくないです。特に既婚の女性に対しては、家事と子供の世話を怠ることに繋がるので、家族が同感しない場合が多いです。スタッフに休日勤務させることは、前もってしっかり検討した方がいいです。

3.業務以外の個人的な行動について指示をされた。
職場での個人的な行動を厳しく監視する上司は珍しくないです。例えば、家族との電話を聞く、トイレに入る回数や、飲み物を補給する回数を指摘する、息抜きで離席することを禁じるなどです。日本よりものんびり仕事を進めるベトナム人に対して、厳しい態度で注意をし続けると、会社を辞めてしまうスタッフも出てきます。

4.不公平な仕事を割り当てられた。
スタッフに割り当てる仕事量が不公平な場合、チームワークが乱れ、仕事に悪影響を与えます。全スタッフに均一な仕事量を割り当てることは簡単ではないですが、上司としてできるように努力して欲しいようです。

5.スタッフの意向や考え方を無視した指示をされた。
あまり多くない場合ですが、自分の提案が一番いいと思ったり、自分の能力を証明したい上司がいて、自分の指示をスタッフに強制することがあります。上司が独断で命令ばかりすると、やる気を無くし退職するスタッフもいます。やる気があり頑張っているスタッフの意見には耳を傾けて下さい。

 

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