歴史との向き合い方

皆さんこんにちは。

 

日本で中国や韓国との歴史問題に関するニュースを見る度に両国の落としどころがどこにあるのかといつも考えさせられます。

 

 

ベトナムは大の親日国として有名ですが、第二次世界大戦中の日本とベトナムとの関わりから考えると少し意外な感じもします。

 

かつて旧日本軍は西欧列強からの解放を謳ってベトナムを含む東南アジアの方へ「進出」してきたわけですが、ベトナム側にとってはこれが「侵略」であるという解釈は見逃せません。

 

日本とフランスの二重支配に苦しめられ、日本の食料政策によって1945年には200万人程度が餓死に追い込まれたという過去もあります。(数については諸説あり)

 

もちろんこのことについてはベトナム人も知っているわけですが、こんな過去もありながらどうしてここまで親日国になったのかというのは少し不思議な気もします。

 

しかし同じようなケースではアメリカや韓国にもあてはまることから少し糸口を見いだせそうです。

 

 

ご存知の通りベトナムはかつてアメリカと壮絶な戦争を繰り広げ、アメリカの化学兵器などに甚大な被害を被りました。

 

最終的にはベトナムの勝利という形で終結しましたが、場合によっては第二の被爆国になっていた可能性もあるとのことらしいです。

 

またその戦争のときには韓国もアメリカ側に味方し、ベトナムに多くの被害を与えたと言われているわけですが、ベトナムは現在、親米、親韓の国でもあります。

 

あるベトナム人の友人がこんなことを言っていました。

 

「歴史を水に流すことはできませんけど、そこにこだわって停滞するよりは先進国から援助や技術を学ぶことの方が国の発展には重要ですからね。国としてもそういう方向性ですから、反~教育なんていうのはないですよ。自分の肉親が戦争で亡くなったというのをリアルで体験した世代が減ってきているということもあるんでしょうけど。」

 

なるほど。

 

自国の発展のためには今何をすることが一番なのかということが込められたコメントです。

 

日本の援助がこうやって実を結んでいることを実感できるのは日本人として嬉しい限りです。

 

丁度先週の土曜日にAPECがダナン市で開催されて連日ニュースになっていますが、各国の代表と対談している姿を見ていると今後のベトナムの更なる発展に期待がかかります。

 

 

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