語学力の定義
ベトナムでは最近語学不問の求人を見ることも珍しくはありませんが、語学力の自己評価は客観的な資格や経験などがない場合、なかなか表現するのが難しいところです。
例えば実際に仕事で使用していた経験があったり、資格などでそれなりのレベルがあれば説明はしやすいでしょう。一方たとえ資格で高いレベルをもっていたとしても、ビジネスで使用したことがなければ中々ビジネスレベルですとは言いにくいものです。
英語を例に出して考えてみましょう。
海外で働いた経験のない方からすると、社内で英語を使って働くと聞けば相当ペラペラな英語を話していると思うかもしれません。英語圏やヨーロッパの外資系企業ではそういったイメージ通りのところが多いようですが、アジアで特別な語学力を求められていない企業では決してそんなことはありません。むしろあまり流ちょうな英語を使いすぎると現地のスタッフが理解できないぐらいです。
私も日系企業で働く様々な日本人スタッフの英語を聞いていますが、ほとんどの方はゆっくりと丁寧に話しておられます。お互いがノンネイティブのため、それぐらいのほうがコミュニケーションに支障をきたさないのです。この程度であればたとえ現在英語が苦手であったとしても、環境と本人の努力次第で到達できる範囲です。
特にベトナムではそのレベルの英語力で十分という求人がほとんどなので、もし語学に自信がなくて足踏みしているのであれば、一度騙されたと思って門を開いてみてはいかがでしょうか。
余談ですがベトナム人の場合は逆に自称ビジネスレベルですが、実際話してみると全然という人も珍しくありません。就職活動をする際、時には自分を大きく見せて売り込むという姿勢も必要ですが、これはこれで募集する側としては困ったものです(笑)