伸び行く肥満率

皆さんこんにちは。ベトナム料理はヘルシーで、香草などカロリーの低いものを普段から食べているから細身の人が多いという話を聞いた事があるかもしれません。実際ベトナム人の肥満率は0,3%(日本人の十分の一、アメリカ人の100分の一)とされていましたが、近年この数値が崩れてきているとの報告がありました。本日はベトナムの肥満事情についてお伝えします。

かつては経済的な事情や戦後といった社会的な要素から十分な食料がないという事情もあり、今の50代ぐらいの世代では肥満の人はほとんどいないとされていました。一方経済の発展や食の欧米化に伴い、若い世代を中心に肥満の人の割合が急激に増えているとのことです。

年頃の女性は肥満であることを恥ずかしく思いやすいのでスタイルをキープしている人が多いですが、結婚して出産を経験した人や、ある程度年齢のいった人では肥満率がかなり上がっているとされています。また子どもの肥満率の上昇も深刻で、昔はなかったファストフードやスナック菓子などの過剰摂取が主な原因とされています。

 

またベトナムでは昔から「子どもが太っているのはいいことだ」という認識が今の高齢者世代に根付いており、孫などに必要以上の食べ物を食べさえようとするのも肥満傾向を助長していると言われています。

 

上述したような事情から、昔は普通の生活をしていれば肥満になる心配をすることもなかったのですが、近年ではそうもいかなくなったようです。ベトナム政府も肥満が身体に与える悪影響を積極的に伝え、食生活の改善や定期的な運動の習慣を取り入れるよう啓発活動を行っています。

 

 

ブログ一覧へ