ベトナム人の転職方法

新年あけましておめでとうございます!といっても旧正月文化圏でなければいまいちピンと来ないかと思います。今週の水曜日からベトナムも各企業仕事初めになっていますが、ローカル企業では初日は新年会というところも多く、今週はまだ正月ダレしている企業が目立ちます。本当に仕事モードに入るのは来週からといったところでしょうか。

 

さて、以前このブログでも紹介しましたが、テト(旧正月)明けはベトナム人の人材流動が激しくなります。特に20代では半分以上がテト明けの転職を希望または検討中というデータもあり、経営者にとっては毎年向き合っていく課題となります。特に社内で管理職やそれなりの地位ではないスタッフやワーカーにこの傾向が強いそうです。

ところでそんなベトナム人が転職活動をするにあたり、どういった媒体を用いるかという疑問ですがフェイスブックといったSNS媒体は意外に多くありません。こちらは全体の10%程度と低く、約半数は求人サイを利用しているという結果がでています。

 

一方そこの企業で働く管理職や、親族、友達からの紹介での入社というのもベトナムではよくあります。経営者側にとって、このパターンは当たれば大きいのですが、外れると色々リスキーな面もあります。よく聞く話では、自分にとって都合のいい人材を採用するため、気が付いたらそのベトナム人管理職を中心とした社内派閥ができあがっていたとか、日本人の責任者は形だけの存在でそのベトナム人管理者が実質社内で幅をきかせているというような状況です。(まあそれで上手く回っているのならそれはそれでいいのかもしれませんが…)

 

 

短期間で入れ替わりの激しい駐在員の方や、ベトナム人採用は全てベトナム人スタッフに丸投げしている日本人管理者の方はそのリスクを負いやすいと言われています。良好な人間関係は社内の雰囲気づくりの上で必須でもありますので、スタッフも自分にとって扱いやすい人材を採用したいのは人の性だと思います。そこを過度に行き過ぎないようにするためにも、少しでもベトナム人の採用にも携わって、リスク回避に努めることが後々の大きなトラブルを防止する一つの策といえるでしょう。

 

因みにこれは日系企業に限らず、ベトナムローカル企業にもあてはまります。あるベトナム人は、長年その会社に勤めて実績もあったのに、上司が急に自分の親族を連れてきて、その人を自分が次に目指す役職に据えたことにより、やる気がなくなって辞めたと言っていました。

 

 

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