相当って何だ?

人材の募集活動をしていると様々な履歴書が集まってきますが、日本語の人材となると日本語力の証明として日本語能力検定試験(JLPT)がよく用いられます。上からN1~N5 までの五段階があり、そこそこの日本語力が求められるポジションにはN2以上を要求している企業が多いです。

 

そこでN2以上を応募条件に募集をかけると必ず出てくるのが、「N2相当」という言葉。N2相当というのはつまり資格上N2の証明を持っておらず、日本人の感覚ではN3またはそれ以下と解釈するのがよいとされています。というのもN2の資格があるなら「相当」という言い方はしなくていいわけですからね。例えばN2の試験を受けたけど少しだけ点が足りなかったために不合格だった場合、自身の日本語力を「N2相当」と表現する人が多いようです。(中には勝手に自己解釈のみで謳っている人もいますが)

ところがこういった習慣は日本にはありませんので、よくお客様からも

 

「相当ってなんなの?」

 

という質問を受けます。弊社としてはベトナム人全体の感覚を変えることはできませんから、せめて直接紹介する候補者だけはややこしいことのないように努めています。

 

こんなことが常日頃ですので、どうも「相当」という言葉を聞くと実際はそれよりも劣るんだろうなという考えが染みついてしまっています(笑)

先日家電売り場に行った時の話、冷蔵庫を見ていると「4人家族相当」という文字が!?これを見た私は自然と、

 

「多分3人家族で使ったらちょうどいいんだろうな。」

 

と考えていました。他にもエアコンで「20平米相当」という言葉を見ると、

 

「20平米の部屋には使えないんだな。」

 

という思考回路に。疑いの心が身に付いたというより、これは学習と解釈しています。大は小を兼ねるとはよく言ったものです。

 

 

 

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