ベトナム人が考えるお弁当とは?

働いている人で昼食を外食で済ましている人はベトナム人でも多いですが、自宅からお弁当を持参している人もたくさんいます。特に暑い時期はわざわざ外に出なくてもオフィスでさっとお弁当を食べてお昼寝するほうが楽だと考える人も多いようです。

 

ところでベトナムのお弁当は日本ほど見た目の色どりや栄養バランスを考えて作られていません。また日本のお弁当のように容器をバラン(緑の草のような形をしたやつ)で仕切ったり、小さいカップでおかずごとに分けて入れたりする習慣もないので、少しでもお弁当が傾くと中身がぐちゃぐちゃになってしまいます。(というか一つの容器におかずが一品だけしか入っておらず、白ご飯とおかず一品のみの2容器だけというお弁当も普通にあります)どちらかというとお弁当は簡単にお腹を満たせるものを詰める箱という感覚のほうが強い感じです。

 

 

なのでベトナム人は日本人が作った綺麗に整理整頓されたお弁当を見ると、「きれい~」となるわけですが、それと同時に「作るの面倒臭そうだな…」という気持ちも起きるのだとか。まあ世界的に見ても日本のお弁当は彩り、配置などがしっかりしていますので、他の国の人が見ても同じような印象を受けると思います。昔、あるアメリカ人の美食家がこんな言葉を残しています。

 

「アメリカ人は胃袋で食べるが、中国人は舌で食べる一方、日本人は目で食べる」

 

つまりボリュームを重視するアメリカ人、味を重視する中国人、見た目の綺麗さを重視する日本人を揶揄ったわけで、何となくわかる気がします。

 

さて、少し話が逸れましたが、最近ベトナムで密かに話題になっているのが日本のキャラ弁。私もたまたま先日本屋で売られていた日本のキャラ弁を紹介した本を見つけました。あまりそっちの方面には詳しくないのですが、私の子どもの頃と比べてキャラ弁もかなり進化しているようです。「これ、何の材料で作ってんの?」ていうようなキャラ弁がたくさん紹介されていました。

 

そんなかわいらしいお弁当を作ってみたいと思う若いベトナム人女性も増えてきているそうで、ベトナムのお弁当に対する認識も少しづつ変わってくる気配を感じました。

 

 

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