Facebookの求人広告から思うこと
ベトナムでは転職活動をする際にFacebook上の求人広告から応募することもよくあります。もちろん弊社のような人材紹介会社を頼って相談に来る人もいますが、Facebookもれっきとした転職活動ツールになります。
さて、先日Facebook上で気になる広告がありました。それは日本国内での求人情報だったのですが、よく読んでみると日本国内で働くベトナム人ホステスの募集でした。概要は以下の通り、
職種:飲食店での対男性接客ホステス
年齢:30歳以下
給与:30万円~ *月収50万円以上の人も在籍
経験、語学不問
給与30万円をどうとらえるかは人それぞれですが、ベトナムの物価事情を考えるとかなりの高額です。まあ日本でも中国人やフィリピン人などが働くパブがあるわけですし、ベトナムにも日系のラウンジが進出していますのでこの募集自体にそれほどの驚きはありません。日本国内にベトナム人の需要があるのね、ぐらいのものでした。
しかしこの件についてベトナム人の友人に話を聞いてみると、若干私の予想と違う答えが返ってきました。
「この手の募集も最近見かけるようになりましたね。日本人向けというより日本にいるベトナム人向けにやっているみたいですよ」
聞けば最近日本国内に増えたベトナム人労働者などからのニーズが高まっているとのこと。日本で働くベトナム人男性が日本のラウンジで寛ぐには雰囲気的にも言葉の問題でもハードルが高い。だったら同郷の女性のほうがリラックスできるとのことです。
そういう風に思うことは頷けますし、むしろ自然なことかと思います。友人はこうも続けます。
「ただやっぱり業界的に不法就労者の可能性は高くなるでしょうね。この募集元がどこまでしっかりしているのか知りませんけど、それこそ失踪中の人がそっちの道に進むことも聞きますし、事情があって何とか母国にお金を送らなければならない人が流れやすい場にはなるでしょう。」
各々事情があって情状酌量の余地がある失踪者もたくさんいます。しかし一方で安易に失踪して、捕まるまで稼げるだけ稼ごうと考える失踪者も中にはいるわけでして、この辺りを全て一緒くたにして考えることができないところが難しいところです。
Facebook上の広告から考えさせられた話でした。