日本製品の転売ビジネスとは?
日本に一時帰国するときはベトナム人からお土産を頼まれることもしばしば。しかしそれが日本でしか手に入らないものではなく、こちらで手に入るものでも頼まれます。理由はベトナムで売っている物は偽物の可能性があるから。こちらではパッケージはそのままに中身だけ偽物というのもよくあることですので、特に高価なものや健康に影響が出そうなものは頼まれることが多いです。
よく頼まれるものの一つに粉ミルクが挙げられます。こちらで製造されている粉ミルクはもちろんありますし日本製の輸入品もありますが、上で書いたように中身だけ中国製の可能性があると疑ってやまない猜疑心からよく頼まれるわけです。そりゃあ自分の子どもに危険なものは飲ませられないでしょうからそうなる心理も頷けます。しかし粉ミルクは大きいので頼まれると結構大変なんですよね。本当に親しい人の場合は検討の余地もありますが、子どもが生まれたからとその時だけ連絡してくるような人は基本適当な言い訳を使って断っています。
ところでそんなベトナム人の心理を利用したビジネスが流行っているようです。それは日本製品の転売ビジネスです。これは法人を構えず個人でやっていることのなので、実態をつかみにくいのですが、知り合いの関係筋から聞いたところ以下のようなシステムらしいです。
①日本に常駐している仕入れ人がいる←この人が実質の経営者
②ベトナム在住の協力者にFacebook上で商品宣伝をしてもらう
③買い手が見つかったら①の人に連絡をして商品を発送してもらう
②の人は③の買い手を紹介したら①から売り上げの~%をもらうというシステムで、別に固定給もなければノルマもありません。Facebook上での宣伝で特に手間もかかりませんのでちょっとした小遣い稼ぎのバイト感覚でやっている人も多いようです。需要としてはベビー用品やコスメテッィク、その他医薬品などが多いと聞きます。そう言えばここでは書けないようなものもよく宣伝されています(笑)
かつて中国人の爆買いがテレビで話題になっていましたが、今から思うと転売目的で爆買いしていた人もいたんでしょうね。