外に出て分かる隣国との関係
日本人の在住者が年々増えているベトナムですが、韓国人の在住者数は日本の比ではありません。ハノイやホーチミンなどの都市部では言うまでもありませんが、地方に行っても韓国の風は吹いています。
なので日常生活の中でも韓国人と接する機会が必然的に出てくるのですが、こういった機会は両国の在住者にとっても非常にいい機会なのではと思われます。昨今の日韓関係についてメディアでは悪いニュースが踊っています。慰安婦問題から徴用工問題まで、日本人でもこういった韓国の振る舞いに嫌悪感を抱いている人も少なくはないでしょう。それは韓国人にとっても同じことが言えます。
直接そこの国民と接することがなくメディアだけの情報になってしまうと、どうしてもそこに振り回されやすくなってしまいます。このようなメディアの情報は時に国民の意識を操作して政治利用されることもありますので気をつける必要があります。ベトナムの日韓の在住者は上手く住み分けができており、時々の交流でも非常に良好な関係が聞かれます。これは双方が実際に接することにより偏見を持ちにくいという要素もあるのでしょうが、海外で生活している以上ある程度の違いを受け入れるという姿勢が意識的、無意識的にできているということもあるのかもしれません。
国のトップが国民に悪い感情を落としていくのではなく、庶民レベルでこういった偏見を解消していくことが関係改善の大きな糸口になるのではないでしょうか。
昨今日本で増えているベトナム人の犯罪でも、実際にベトナム人と接することがない人がその報道だけを見た場合、恐らくベトナム人に対して嫌悪感を抱くことになるでしょう。これが加速化して日越の関係悪化にならないよう願いたいものです。