年の瀬…なんですけどね。

日本にいる皆さんはクリスマスを終えて、いよいよ新年を迎える準備が始まりだすところでしょうか。今日が仕事納めという方も多いかと思います。私も今年は本日で仕事納めとなりまして、「来年からまた気持ち新たに…」となるはずなんですが、イマイチそんな感じになりません。そう、こちらが旧正月文化だからです。

毎年旧正月の時期に帰省しますので、なんとなくそれが1年の切り替えの時期になってしまっています。私の周りにいるベトナム人の影響もあるのでしょう。年末というか、ちょっと毛の生えた月末程度の雰囲気です(笑)

 

さて、今日は少しベトナム人から見たお正月(1月1日)の意識というものを紹介します。まず旧正月文化のベトナムでは新暦のお正月を祝うという文化は基本的に存在しません。これは年齢が上になるほど顕著でして、大体50代から上の世代になると1月1日であってもそれはただの一日のような扱いです。

一方若者は1月1日を新暦のお正月として祝うこともよくあります。といっても精神的にはその一か月後のテトが本番でして、新暦のお正月は単なるイベントのようなものです。

 

実際新暦の1月1日には若者受けするような芸能人のライブ活動や、カウントダウンといったイベントが都市の中心部で毎年行われており、多くの若者が集まっています。若い会社では年末に忘年会をやるところも見かけます。まあ本番のテトを控えた前夜祭みたいなもんでしょうか。(前夜じゃないですけど)

 

また新暦の1月1日を終えたころからベトナム人は旧暦の日付を意識しだします。日頃は私たちと同じ新暦で動いていますが、大体テトの前後1週間ぐらいは皆さん旧暦のカレンダーに頭がシフトします。なので来年の旧暦のテト(1月1日)は新暦の2月5日なんですが、多くのベトナム人はそれを答えることができなくなります。こちらでいう「正月ボケ」とはカレンダーが旧暦から新暦にシフトできない状況を指すようですね。

 

さてさて、平成もいよいよ終わりが近づいておりますが皆さんよいお年をお迎えください。

 

 

 

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