ベトナムのプロサッカーリーグ事情

皆さんこんにちは。ベトナムの国民がサッカー大好きだというのは何度もお伝えしています。特に国際試合になるとその熱狂ぶりは明らかで、勝とうものなら夜中であろうがお祭り騒ぎになります。最近で言うとU23の準優勝と、ASEANカップの優勝時には大変な話題となりました。しかしここである疑問が起こります。

 

「国内のリーグはどうなってんの?」

 

ベトナムに住んでいる日本人がベトナム人のサッカー熱を感じるのはほとんどが国際試合のときです。しかし日頃からテレビではサッカーの放送が流れているのにも関わらず話題に挙がることはほとんどありません。今日はベトナム国内のリーグについて簡単にお伝えします。

 

まずベトナムには「V-League」と呼ばれる日本のJリーグにあたるプロリーグがあります。各都市や省を代表するチームが計14あり、そこで毎年優勝を決めて争います。またプロなのでそれぞれ経営している企業があり、ベトナムでも有名な企業がそれを担っています。

しかしここまでサッカー好きと言われるベトナム国民ですが、日ごろから国内リーグの結果まで追って見ている人となると数は少なくなるようで、どうやら国際大会だけ盛り上がっている人が多数派のようです。そのあたりは日本も同じような感じかと思います。

 

また気になるのがプロサッカー選手のお金事情。日本でそこそこのプロサッカー選手となると一般人よりかなり高給ですがベトナムではどうなんでしょうか。以下にASEANのプロサッカー平均年収を書きました。*2015年度調べ

 

シンガポール:47.500 USD

インドネシア:46.000 USD

タイ:35.000 USD

ベトナム:15.000 USD

ミャンマー:11.300 USD

 

どうでしょうか。ベトナムに特化してみると、まあ確かに平均的な会社員よりはもらっているんですが、「これぐらいもらってる会社員もいるんじゃない?」という印象ですね。因みに一番もらっている選手の月収が3000USD程度なんで、現地採用の平均日本人より若干高いぐらいでしょうか。日本ほど給料に夢のある仕事とは言えなさそうです。

また物価から見るとシンガポールもずいぶん安いなーという印象ですが、そこは規模や人口などが関係しているんでしょう。

 

世界レベルでみるとベトナムのスポーツはまだまだ未熟だと言わざるをえません。しかし近年の所得拡大などから子どもにスポーツをさせる富裕層も増えているんだとか。現在はオリンピックに出る選手は射的ぐらいですが、将来他の種目でもベトナムの国旗をみる機会が増えるかもしれませんね。

 

 

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