ベトナム人が受験する英語試験あれこれ

みなさんこんにちは。

インターンシップ生の塩澤です。

早いものでベトナムに訪れてから約3週間。遂に来週は最終週ですね。本当に早いです。

滞在期間の半分を過ぎたあたりから現地生活にもかなり慣れ始め、残りのベトナム生活に今まで以上の刺激が欲しくなってきたところです。既にほとんどの観光地は訪れましたし、ネットやガイドブックなどでそれ以外の場所を調べてもいいのですが、やはり現地人に聞くほうがよりディープで魅力的な発見をすることができると考え始めました。実は今回のインターンシップ期間で「ベトナム人の友達を20人以上作る」という目標を立てていたので街中で休日を楽しむ現地学生に話しかけることに挑戦してみました。

私はベトナム語を話すことができませんからその際に利用するのはもちろん英語。英語は世界中の人が使えるのでベトナム人とも楽にコミュニケーションが取れると思っていました。が、ベトナム人の英語をなかなか聞き取ることができず、会話にはかなり手こずりました。私はオーストラリア(英語が聞き取りづらい言われている)に1か月間ホームステイ経験がありますが、その時以上にベトナム英語は聞きづらいです。ベトナム語が混ざってるというか、発音が違うというか。。。もちろん日本人の英語(特に私の英語…)もかなり聞きづらいとは思いますが、ベトナム人の英語は特に聞きづらい。調べとみると日本人とベトナム人の英語は相性が最悪なのだとか。お互い英語は話せてもコミュニケーションがうまくいかない。会話って難しいですね。

 

今回はそんなベトナムでよく受験されている英語の資格試験を4つ紹介したいと思います。

 

(1) TOEIC

日本では就職活動などでおなじみのTOEIC。基本的に日本、中国、韓国の3カ国で使用されるケースが多いようですが、実はベトナム人も結構受験しています。TOEICはリスニング・リーディング計200問、マークシート形式、990点満点の試験です。日本では、一般的に730点を超えるとビジネス利用可能な英語レベルと判断されるようですが、ほかの試験に比べスピーキングやライティングスキルを測ることができません(TOEIC SWを除く)から留学や海外の企業へ就職する際に使用することはできません。ちなみにネイティブレベルの人は900点を上回ることが普通。ですので、残りの2つの試験と比べると難易度は低いと思われます。

 

(2) TOEFL(iBT)

日本でも留学や海外の大学の入試の際に利用する機会の多いTOEFL。難易度はかなり高め。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4部構成、120点満点で約4~5時間をかけます。内容に関してもアカデミックな質問を問われますから、ネイティブでも満点を取るのはきついみたいです。試験はすべてパソコンで行われますからその点においても慣れが必要ですね。一般的にノンネイティブで90~100で優秀、100点を超えるレベルですとTOEIC満点レベルに近いため超優秀と言えます。海外留学には必須であり、日本国内の大学・大学院入試に利用されることもありますので非常に重要な英語試験の1つと言えますね。

 

(3) IELTS

留学などを考えたことがある方は耳にしたことのある試験だと思います。TOEFLと同様、リーディング・リスニングの他にスピーキングやライティングも含まれますのでより実践的な試験です。計3時間を超えるテストで、9.0点満点、0.5点刻みで採点が行われます。ノンネイティブであれば、7を超えれば優秀で、7.5を超えてくるとTOEFL100以上、TOEIC満点レベルですので超優秀と言えます。TOEFLに比べて利用しずらい英語資格ではあるものの、イギリスやアメリカ以外の国に使いやすいみたいです。余談ですが、私も留学の選考のためにIELTSに苦戦していました(笑)

 

と、ここまでは日本国内でも知っている方にとっては馴染みのある英語の資格試験かと思います。しかしベトナム人の履歴書を見てみると「英語力A級」などという書き込みがチラホラ。「なんだこの資格は?」と思われる方がほとんどかもしれません。実はベトナムにはベトナム国内でのみ認知されている英語の資格試験があります。

(4)thi và cấp chứng chỉ Ngoại ngữ Anh(英語力証明試験)

ベトナム国内でのみ通用する資格ということで、いわゆる日本の英検に近い存在かと思われます。試験内容は読み書き、聴解、スピーキングと4技能を測ります。大学が試験会場で使われることから学生に奨励していることもあり、大学生の受験者も多いのが特徴。ただし前述のとおりベトナム国内でしか効力がないので、外資系を志望するベトナム人は上述のTOEICを受験する人が多いようです。

レベルは結果に基づき「A~C」で分類され、Aが一番高いレベルです。ざっくりと「Aは上級、Bは中級、Cは初級」とされています。ただし元々ランクが3段階しかなく、Bレベルでもビジネスレベル(TOEIC730以上)とは言い難いので、ビジネス英語レベルが求められる求人ではAランクがなければ物足りないでしょう。国際的に普及している英語資格と比べて客観性が弱いという評価ですので、求職者がこの英語資格のみしかもっていない場合は、あくまで参考程度にとどめておいた方がいいと思います。いずれにせよ面接時にしっかり確認することが重要となります。

 

 

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