天皇のことを何と説明するか?

ハノイもいよいよエアコンがないと活動が厳しい季節になってきました。私個人的にはこれから半年ほど我慢の時期が始まります。

さて、日本ではいよいよ平成が終わりを迎えようとしていますね。新元号は「令和」。ベトナムに住んでいると日頃目にするのは圧倒的に西暦ですが、仕事柄和暦の履歴書を見ることもよくあるので、西暦の早見表は常に手元に置いています。

この元号が変わることについて、ベトナムでもローカルニュースで紹介されていました。

「ベトナム人にとって和暦なんて関係ねーだろ」と思うかもしれませんが、結構日本の色々なニュースがこちらでは毎日放送されていたりします。「天皇陛下の生前退位に伴い~」ということも一緒にニュースでは説明されていますが、これを聞いてすぐに理解できるベトナム人はあまりいないようです。

 

天皇の存在についてベトナム人からよく聞かれますが、この説明にはいつも苦労させられます。まずベトナムでは天皇を「Vua」と訳されていますが、これは一般に「王様」を意味します。なので「天皇=国王」の意味で理解しているベトナム人も多いのですが、日本人であればそれは否定するでしょう。(かつて「現人神」と呼ばれた時代であれば何となく近い気もしますけど。)

そこで「天皇は国民の象徴的な存在なんだよ」と言ってみたところで、ベトナム人からすれば「・・・?」となってしまいます。続けて「総理大臣とどっちが上なんだ?」とか、まあ予想はできる質問のオンパレードです。

 

天皇の定義をそのまま訳して説明することはできても、そもそもその概念がない人に対して腑に落ちるような回答をするというのは中々難しいものです。本当の意味で理解してもらうにはかなり歴史を勉強してもらう必要にもなりますし。。。

かつて同じような質問を別の国の人からされたときも困った経験があります。最終的には日本特有の特殊な存在みたいな感じで落ち着いてもらっていますが、こういった質問は今後も出てくると思いますので、自分なりにスッキリした回答方法を確立させておきたいものです。

 

 

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