期待される接客の改善

仕事でもプライベートでもタクシーを利用することが多々ある身ですが、タクシーによって当たり外れがあることはこちらに住んでいる人なら誰でも知っている話です。タクシー会社によってその差が出るということではなく、運転手の性格によって差が出ますので、ある意味運次第といっても過言ではないでしょう。これは乗客がベトナム人であっても同じことです。

 

基本的にベトナムのタクシー運転手は乗客に対して接客のように振舞うことを求められていませんので、相手に対して不愉快なふるまいをするかどうかはその人次第です。愛想がいいかどうかも性格に委ねられます。また無礼な態度にクレームをつけてもスルーされるのがオチなので怒りのぶつけどころがないのも歯がゆいところです。一昔前は日本のタクシー運転手でも似たような感じの人が多かったような気がします。

 

一方でそんな不愉快なタクシーがいる分、丁寧なタクシードライバーに当たると余計に気分がいいものです。何も特別なことを求めるわけでもなく、言われた行き先にまっすぐ行って、降車時に笑顔で「ありがとう」と言ってもらえるだけですがすがしい気持ちになります。

最近ではGrabタクシーの台頭により既存のタクシー会社の経営が脅かされています。もともとGrabタクシーは普通のタクシーよりも安いということもあり、ドライバーの態度が悪いとなればタクシー離れを加速させてしまうことになります。そういった事態を懸念する各タクシー会社は客に対して無礼な態度を取らないよう啓発しているようですが、その徹底が行き届いていないのが実情です。

 

近年ベトナムでは店などの接客態度について力を入れているところが増えています。つまり接客態度が悪ければ客離れを引き起こすという自覚があるということで、客側も接客に対する目線が徐々にですが厳しくなっているようです。今は「丁寧な接客」と認識されている店側の振る舞いも数年後には「普通」という認識になっているかもしれません。

 

タクシー会社も色々な競争が働いて、より快適に利用できるようになってもらいたいです。

 

 

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