中秋節の写真映え狙いに困る業者

今日はベトナムの中秋節です。ベトナムでは旧正月であるテトに次いで大きな祭日とされています。しかし特にその日が祝日でお休みになるというわけではないのが悲しいところ。中秋節前には贈答用の月餅が街中で販売されるようになるので、毎年この販売仮設店舗を見ると、もうすぐ中秋節かと感じるきっかけになります。

この日は子どもたちが催し事をしたり子ども用のおもちゃやお菓子が与えられたりと、専ら子どもにとって楽しい日というような雰囲気があります。昔は中秋節そのものに子どもの日という意味合いは全くなかったようですが、かつてホーチミンがこの日に全国の子ども宛てに手紙を出していたということから、今のように子どもが主役になるような日になったと言われています。

 

さて、そんな賑やかな中秋節ですが旧市街では中秋節用の飾りを販売している通りがあります。毎年この時期になると家や施設を飾り付けるために大賑わいとなるのですが、先日少し悲しいニュースがありました。それは写真映えを求める若者による被害について。

 

中秋節時期に飾られた店内はSNSにアップするのにいい写真が撮れると多くの若者が店に来るようです。しかし店内で写真を撮るだけでなく、撮影用に売り物を勝手に使い、その後使った商品を元に戻さず散らかして帰る若者が後を絶たないとのことです。こういった事態に辟易した通りの商店の人たちは仕方がなく「写真撮影の禁止」や「撮影の有料化」を決め込んだとのことです。しかし当の商店ではお金を取って写真撮影をしてもらう気などはさらさらなく、ちゃんと商品を買いに来てくれるお客さんを最優先に考えた結果だと言っています。

 

せっかくの中秋節なわけですから皆が笑顔になれるような日になってほしいものですね。

 

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