ハノイの大気汚染は世界一?

「Air Visual」というアプリを御存じでしょうか。これは世界の様々な都市の大気汚染指数を表示するアプリですが、この運営元がハノイは世界で1番大気汚染がひどい都市だと発表しました(因みにホーチミン市は世界3位)。ニュースなどでもこの結果に伴い日常での対策などを報じていますが、先日この報道に待ったの声がかかりました。

この数値にどこまで信憑性があるのか分かりませんが、東京は大よそ50程度で推移しています。

この運営元が発表した「世界で一番大気汚染がひどい」というのは正確には「いくつかピックアップした対象都市の中で一番大気汚染がひどかった」ということのようです。このことにより多くのベトナム人から、

 

「適当なことを言ってハノイを世界で一番大気汚染がひどいとか言いやがって!」

 

と怒りを買うことになってしまい、一時サービスの中止に追い込まれるようになりました。(10月11日現在では再開しています)

またあるベトナム人科学者は、

 

「必要以上に国民を心配させて空気清浄機などの購入を促すような情報操作をしている」

 

という憶測を述べたりしているとのこと。

しかし本当の世界一ではなかったといっても、世界トップレベルで空気が汚れているのは事実でして、特に2週間ほど前のハノイ市内の空気はいつもより悪かったと思います。元々大気汚染に対してそれほど敏感ではない私ですが、市内を1キロほどマスク無しで歩いた時には鼻や喉の粘膜に違和感を感じたものでした。これを日常的に経験していると恐らく何かしらの体調不良を引き起こすだろうと感じるレベルです。

 

今回特に大気汚染がひどかった原因として、しばらく雨が降らなかったことや焼畑による煤煙、また市内中心部の建設から出る砂塵や自動車・バイクの排気ガスなど、大気汚染の原因となるものが一度に全て重なったからだとされています。しかしさすがにその状態が常時続くということはないようです。先日まとまった雨が降ったこともあり、今この記事を書いている時点でピーク時よりはかなりマシになっているとのことです。

 

今から10年以上前になると思いますが、北京の空気は相当汚れているとニュースで見た記憶があります。しかし現在は政府主導の取り組みもあってかなり空気の質が改善されたとのこと。恐らくハノイも政府や国民の取り組み次第で改善できると思います。どのぐらいの年月がかかるか分かりませんが。。。

 

 

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