カラオケ嬢の宿舎

家の近所で時々カラオケ嬢と思われる女性を見ることがあります。服装やメイクをばっちりしているところを見ると、これから出勤といったところでしょうか。大体やんちゃそうなあんちゃんがバイクを運転して、その後ろに2~3人の女の子が乗っていることが多いです。もちろん全員ノンヘル。警察に見つかれば一発アウトです。

やっぱりベトナムはバイクが主力と思わされます

狭い路地から出てくることが多いので、ちょっとその路地の中へ入ってみました。すると昔からあるような長屋タイプの住居が密集しているエリアに行きつきます。

 

「なるほど、ここがカラオケ嬢の宿舎みたいなものなのね」

 

なんてことを考えつつ、その隣には普通のローカルの人が生活をしていて、前では子どもが走り回っています。夜の華やかな世界で働いているとは言え、豪華きらびやかなところに住めるかというとそれほど甘くはないようです。

 

ローカルカラオケで働いている友人のボーイに話を聞いてみました。

 

「女の子のほとんどは地方から働きに来ていてお金がないからね。誰かと一緒にシェアして住んでいる子が普通かな。もちろん店が借り上げたアパートに住むこともできるけど、普段の生活も管理されているみたいで嫌がる子も中にはいるね。因みに送迎はカラオケ店の男が毎回担当を決めてバイクで送迎しているんだよ。」

 

とのこと。因みに収入の大半はチップであって基本給は安いようです。

 

カラオケ嬢のアルバイトをしていたという女の子の話では、

 

「私は単に小遣い稼ぎでやってたけど、地方の子は生活費を稼ぐために田舎から出てきている子も多かったわ。もちろん田舎に仕送りもやってた。でも都会でカラオケ嬢の仕事をしているということを秘密にしている子も多かったわね。ほとんどの親は子どもに水商売をさせてまで仕送りをしてほしいとは思わないでしょ?」

 

 

ドラマ”Quỳnh Búp Bê”のワンシーン

 

以前カラオケ嬢同士の修羅場をモチーフにしたテレビドラマがありましたが、内容が過激なので一時ストップをかけられて放映中止になったことがありました。しかしその後協議の末に放映再開。出演していた女優が有名どころということもあり視聴者からの受けは好評で、作品としての出来栄えも評価されました。またドラマの中では一般に思われている表面的なカラオケ嬢のイメージから内部にしか分からないドロドロ模様が表現されていたことも面白い要素の一つになっていたようです。こういったキレイどころの女優がカラオケ嬢を演じた作品で、それを見た世の男性は、

 

「こんな美人ばかりが在籍しているカラオケだったら毎日通いたいよ!」

 

と言ったとか言わないとか。。。

 

 

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