夜遅くは風呂に入るな
先日ベトナム人の女性と結婚された日本人男性の方とお話した際にこんなことを行っていました。
「飲み会から帰って深夜にシャワーを浴びようとしたら、死ぬかもしれないから止めろと妻に止められるんですよ。」
よっぽど泥酔して危ないから止められたのでしょうか。しかしそんなわけでもなく、飲んでようが飲んでまいが深夜(11時以降ぐらい)に風呂に入れさせてくれないとのこと。しかしこの話を聞いても私自身に特に驚きはありませんでした。なぜなら似たようなことをベトナムに来て以降、色々な人から何度も聞いていたからです。
この前は会社のベトナム人従業員が体調不良で早退したことがありましたが、その際にも
「あ~きっと昨日お風呂に入ったのが遅かったからだわ。」
とぼやいていました。この「深夜お風呂危険説」はベトナム人の間で広く信じられていることです。
はっきりとした理由はよく分かりませんが、人によって言う理由がバラバラなので、状況に応じて危険と判断される理由を私なりに推測してみました。
①酒を飲んだ後の深夜風呂
何となく分かります。季節にもよりますがベトナムでは酒を飲んだ男性は帰宅後に水のシャワーを浴びて酔いを醒まそうとする人もいます。しかしいきなり低い温度の水を全身に浴びてぶっ倒れるという危険もあるのかと思います。実際それが直接的な原因か分かりませんが、飲酒後に風呂に入って死亡したという事件はちょいちょいあります。
②通常時の深夜風呂
特に冬場のようですが、日本でいう湯冷めのことを言っているのではないかと思われます。それなりに気温が低くなる北部ですが、自宅に浴槽があるところはほとんどないので、冬場でもシャワーのみです。またベトナム人はシャワーも低い温度を好みますので、風呂に出たすぐあとは体が冷えている状態かと思われます。なので気温の低い日には夜間の気温が下がる前に風呂に入ってしまう人も少なくありません。余談ですがベトナム人は40℃のお湯でも熱いと感じる人が多いです。38℃前後のお湯がちょうどいいと感じる人が多い気がします。
③子どもが夜風呂に入るとよくない
乳児や幼児だけでなく小学生などでも言われるみたいですが、これは正直よく分かりません。早く風呂に入って寝かせるために勝手にそんなことを言ってるんじゃないの?程度に考えています。
こんな感じでベトナム人が深夜風呂を嫌う理由を推測してみました。別の日本人の方でベトナム人と結婚をした人が日本に住んでいるのですが、同じように寝る前のお風呂を止められるようです。しかしその人は寝る前にお風呂に入って体を温めてから寝たいという思いもあり、何とか説得に成功したとのことでした。入浴にリラックスを求める習慣はまだベトナムで一般的ではありませんので、中々理解しにくいのかもしれませんね。