出先でベトナム人女性の社会進出を感じる

明けましておめでとうございます。こちらベトナムでは旧正月を控えて本格的な年末準備が始まってきたという雰囲気です。1月1日はベトナムでも祝日とされていますが、12月31日や1月2日は平日扱いになります。日系を含む外資系では1月1日前後も休業しているところが多いので、外資系で働いているベトナム人にとっては他より休みが多いのが嬉しいようですね。本日は平日のちょっとした風景から感じたことを書きます。

昨日新しくできたイオンモールハドン店に行ってきました。ハノイでは数年前にできたロンビエン店に続く2店舗目となります。ロンビエンはハノイの北東に対し、ハドンは南西になりますので、地理的には丁度真逆になります。これまでハノイ市民がイオンモールへ行くと全員ロンビエン店へ行くことになりましたが、これからはいい感じで分散されることになると思います。

 

しかしこれまで行ってなかった層が新たにハドン店へ足を運ぶことになるので、休日のハドン店は凄まじい人です。一度休日に物見遊山へ行きましたが正にカオス状態。全部見て回るのを諦め、しばらく休日には近寄らないようにしようと思ったものです。そこで昨日気を取り直して平日に足を運ぶことにしました。

 

うん、いい感じにすいています。休日とのギャップ差が激しく、これだと経営危ないんじゃない?というぐらいすいていました。冒頭で書いた通り1月2日は外資系での休みが多いので、日本人や韓国人のファミリーなどもよく見られます。ちょうどお昼時にフードコートへ行きましたが席はガラガラでした。ところどころで年配の夫婦とみられるようなベトナム人はいましたが若い人はほとんどいません。

こういう光景を見て改めてベトナムは女性が働きに出ているんだなぁと実感します。私が日本にいたときは平日が休みの仕事をしていたのですが、同じような時間帯にショッピングモールへ出かけるとよく小さい子連れのママをみたものです。フードコートやレストランなどでもママ友同士でお茶をしている光景はありふれていました。

 

一方こちらではママも働きに出ていて、子どもはお婆さんが面倒を見るのが普通です。そんなお婆さんが孫を連れて商業施設へ遊びに行くということはベトナム社会ではまだないようです。平日の昼間にママ友同士でお茶ができるのは何となくセレブっぽさが漂います。

 

今の日本でもかつてほど片方の収入だけでやっていける家庭は減りましたが、ベトナムもほとんどの家庭がそういった感じになります。女性の社会進出が進んでいると言われるベトナムですが、その背景には働きに行かざるを得ないという事情もあると思います。よくベトナム人女性から、

 

「ずっと子育てで家にいるのはストレスだし、姑と二人でずっと一緒というのも疲れる。」

 

というものがあります。続けて、

 

「お金の心配がないならパートタイムみたいに一日4時間ぐらいだけ働いて、責任が重くない地位で働けるのが理想。みんなが皆フルタイムでキャリアを上げていきたいと思っているわけじゃない。」

 

とも言います。恐らく同じように考える日本人女性もいるのではないでしょうか。気分転換のための仕事っていうのも何ですが、家事と育児と仕事のバランスがちょうどいいのが多くのベトナム人女性の理想と言えそうです。

 

 

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