テト期間中はどう過ごす?

来週からベトナムもテト休暇に入り、私にとっても1年の区切りがつきます。この時期はベトナム人も旧暦で日付を考える人が多くなり、このブログを書いている日は旧暦の12月23日になります。この日付を言われても私はピンときませんが、ベトナム人は年末年始を旧暦と新暦の両方で日付を認識しています。特に旧暦の1月1日~3日ぐらいまでは新暦の何月何日かを聞いても咄嗟に答えることができない人も多く、所謂テトタイマー期間とも言われています。

 

さて、ベトナム人にとって1年で最高の時期とされるテト期間ですが、日本人にとってはどうでしょうか。ベトナム在住の日本人はこの時期に帰省する人や周辺の国に旅行に行く人も多いです。敢えてどこにも行かずにベトナムに留まるケースもありますが、都市部では普段は見ることができない静まった街を見ることができるので、初めての場合は新鮮味があります。

 

私が初めてベトナムに来た年はテト期間をハノイで過ごしました。当時は都市部に住んでいなかったので、あらゆる商店が店を閉めており「これはマズイ」と思ったものです。幸い当時住んでいた家主がハノイ郊外の実家に帰るので遊びに来ないかと誘ってくれたので、人並みにベトナムのテトを体験することができました。実家までの道のりはバイクでしたが、あの時ほど空いた道路を快走できたことはありません。

 

初めてのテト体験で印象に残ったのは、

①意外と服装がフォーマル

旧暦の1月1日に当たる日では比較的フォーマルな服装をしています。男性は背広、女性はアオザイといった格好がよく見られますし、アオザイを着ている子ども見られます。昔の日本も正月は和服を着るという家庭も多かったみたいなので、似たようなものでしょうか。

 

②お年玉をあげる対象が広い

日本では大人が自分の子どもや親戚の子どもにあげる感じですが、ベトナムでは無差別に挙げている印象です。例えば年長者にお年玉をあげるということも普通ですし、身内以外の人にあげることもよくあります。そのため小額紙幣(10万VND以下)のお札が大量に必要になるため、この時期は両替が盛んになります。特に新年では新札が縁起の関係から好んで使われますが、政府は通貨量のバランスからこの数年新札の発行を押さえていますので、簡単に新札の両替をすることができなくなっています。そこで新札の両替は手数料を上乗せして交換する闇両替の稼ぎ時にもなっているようです。

 

他にも細かいことを書くとキリがないのですが、ベトナムでは唯一の長期休暇となるのでみんなのテンションが高いのはどこも共通していえるでしょう。

 

 

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