テトの長期休暇に異議の声?

明日からベトナムは新年を迎えます。ベトナムの多くの企業も今週の木曜日から完全休業に入っており、これから1週間ぐらいはあらゆる業務がストップします。年に一度の長期休暇、テト休みが終わっても暫くは旧正月ロスでエンジンがかかるのに時間がかかるこの時期です。そんなベトナムの旧正月ですが、先日少し興味深いニュースがありました。それはテト(旧正月)休みを縮小してはどうかというものです。

 

毎年1週間前後のテト休みがあるベトナムですが、ある法律家からこの休みを縮小させてはどうかという意見がありました。正確には新暦と旧暦の正月にそれぞれ休みを分散させてはどうかというものです。この法律家の考えとして、経済発展に伴い諸外国との関りが深くなった近年では旧正月の長期休暇はオペレーション上不都合な点が多いということのようです。

 

この意見については賛否両論あるようですが、現在のところは反対派が多数のようです。以下にそれぞれの意見の代表例を挙げます。

 

◇賛成派

・「年間の休日日数が変わらないのであればそれもあり、増えるなら寧ろ嬉しい」

・「テトは準備と本番の4日程度でOK。その方が間延びしない気もする」

・「年に2種類の正月(新・旧)を楽しむことができれば楽しいかも」

・「仕事の関係上、海外との関りが深いのでテト休み前の仕事調整が大変」

 

◆反対派

・「テトは長期休暇(1週間以上)でないとテトじゃない」

・「経済発展を理由に伝統文化を変えるのはどうかと思う」

・「遠方への帰省は往復で丸2日かかってしまうから休みが足りなくなる」

・「世界がテト期間中に休めばいい(笑)」

 

賛成派は比較的若い世代で都市部に住んでいる人が多いようです。確かにハノイに住んでいて親族も皆ハノイ在住とかであれば、4日程度休みがあれば事足りるような気がします。しかし田舎に帰省するとなるとそれでは不十分でしょうし、生活環境的に国際化を意識しろと言われても無理な話だとは思います。

 

今回このニュースを知ったときは「ベトナム人からこの提案が出るか?」と思ったものです。ベトナム人にとって絶対的なテト休みに一石投じる意見は非常に興味深いですが、将来的に旧正月の休暇期間が縮小されるような日は来るのでしょうか?

 

 

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