飲酒運転の罰則強化で笑うのは?

今年の初めから飲酒運転の罰則強化により、今まで以上に飲酒運転を控える動きがあります。1月の半月で罰金総額が1億円以上に達するなど、かなり警察も本腰を入れて取り締まりを行っていることが窺えます。今まで実質飲酒運転を容認していたレストランも、飲酒した客にはタクシーで帰宅することを勧めたり、運転代行サービスのようなものを推奨する動きもあるようです。

 

そもそも店に飲みに行くことを控える人も増えているようで、ある居酒屋では罰則が強化されて以来、売り上げが5割も落ち込んだ店もあるとのことです。飲酒運転自体はよくありませんが、日本のように公共交通機関が発達しているわけでもありませんので、今回の取り締まり強化は店にとってかなり痛手になっているみたいです。

 

テト休みの期間など祝日の連休などでは飲酒が原因の交通事故が増えるのが恒例ですが、この罰則強化により今年のテトに発生した飲酒運転にまつわる事故件数はかなり減少したようです。警察も取り締まりに成果を感じており、今後も取り締まりの強化は続いていくと思われます。

 

私が初めてベトナムに来たのは今から15年ほど前でしたが、その時はヘルメットをかぶって運転している人があまりいない状況でした。そこから約10年後に再度ベトナムに訪問した時はほとんどの人がヘルメットをかぶっている状況に変化しており、時間の流れを感じたものです。現在でも交通のモラルが低いと言われていますが、今回の飲酒運転も含め時間の経過と共に交通モラルも改善されていくのでしょうか。

 

最近同じく問題視されているのが麻薬中毒者の運転です。麻薬中毒者が運転中に幻覚を見たりなどで、信号待ちしているバイクの群れにトラックが突っ込んだというような事件もありました。運転免許取得の際に求められる健康診断でも麻薬の使用が無いかを調べる検査も含まれるなど状況の深刻さが窺えます。

 

ハノイでは地下鉄の工事が進んでいますが、毎年完成が延期されたり安全性に不安を感じるなどから、バイクや自動車に代わる乗り物としてすぐに浸透するかは疑問です。また路線も今の時点ではかなり限られていますので、日常の足として使うには難しいように思いますね。

 

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