日本からの入国規制がかかるか?

先週に続いてコロナウイルス絡みの記事です。日本で感染者数が徐々に増えていくにつれてベトナム国内でも日本からの渡航者、そして在住の日本人に対する社会の目線が厳しくなってきているように思えます。この記事を書いた時点で日本からの入国制限をするという話は出ていませんが、状況が悪化すればそういったことになることも十分に考えられそうな事態まで来ています。

 

現地在住の日本人は自分自身が日本と行き来する機会があることや、日本からの渡航者の対応をする人も多いので、こういった入国に対する情報には常にアンテナを張る必要があります。しかし情報が錯乱しやすくなっているのが厄介なところです。

 

先日私のところに公安がやってきて、直近の渡航歴を詳しく教えてほしいと言われました。居住登録をしていますので、そこに日本人が住んでいるということは公安も知っているのでしょう。私は旧正月期間に一時帰国していましたが、ベトナムに入ってからもう1か月以上経過していますので、特に念入りなチェックを受けることはありませんでした。しかし証拠として公安に提出するためにパスポートの全ページコピーを求められるなど、地味に面倒臭いものでした。そして何より、普通のマンションに制服を着た公安が自分の部屋にやってくるのは光景的に異様なものです。それを見た同じフロアの人は、

「あの日本人、何か悪いことでもやったのか?」

と有らぬ誤解を受けるのではと少し心配したものです。(他の住民曰く「日本人+公安=コロナ関係のチェック」ということは容易に想像できたとのことです。*後日談)

 

また日本からの帰国者全てがそういった対象になるので、ベトナム人でも同じです。ちょうどこの時期に実習を終えて帰国するベトナム人も、無事に母国へ帰ることができるのか心配している人も多いと聞きます。

正直旧正月明けにベトナムに帰国した際には、日本よりベトナムのほうが感染が広がるのではと思っていました。それはベトナム政府がここまで徹底してコロナ対策をすると思っていなかったということもありますが、心のどこかに「日本のほうが何となく大丈夫」という気持ちもあったのかと思います。

 

今は日本の学校を休校にするということで各方面から賛否両論起こっていますが、ベトナムの学校もかれこれ1か月以上休みになっています。長期休校による学業の遅れや自宅待機する子どもの世話の問題、それにより仕事に支障をきたして家庭の経済に及ぼす影響。どちらの国も同じ問題を抱えていますが、両国それぞれのメディア上では日本のほうがより深刻なように報じられているのが興味深いところです。

 

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