ベトナムに入れない、日本に帰れない?

こんにちは。

先日、「大学生の目線から見たコロナウイルス」というトピックをお話させていただきました。皆さんご存知のとおりだと思われますが、日ごとに私たちを取り巻く環境がめまぐるしく変わっております。

実はこちらでは、3月18日午前0時より30日間ベトナムに入国する者に対する査証(ビザのことです)発給を停止しています。査証免除の者や、その他特別な場合でも、在住国の権限なある期間が発行する新型コロナウイルス陰性証明書を持ち、かつ、ベトナムの承認をもらわなければ入国できないとのことです。

事実上、ベトナムに入国することが極めて困難になります。

 

日本人が観光を目的に、15日以内の入国を行う場合査証は免除されていましたが、「新型コロナウイルス陰性証明書」だなんてなかなか手に入るものではありませんよね。また21日正午から日本に対して査証免除措置が停止されます。

これにより大きな打撃を受けたのが航空業界です。

こと、東京-ハノイ間のお話になりますが、羽田成田を合わせましても元々そんなに就航本数が多いわけではなかったのです。

JAL(アメリカンエアライン、ハワイアンエアラインとのコードシェア便)、ANA単独、ベトナムエアライン単独、ANAとベトナムエアラインのコードシェア便、ベトジェット(LCC)。と、この程度です。

そんな状況で航空業界に影響が出てしまうと、まぁ本当に帰れないです。帰国難民となってしまうわけです。

事実、私は新型コロナウイルスの影響を受けて半年間の交換留学期間を短縮し、4月の頭頃に帰国する算段となっていました。が、しかし先述したとおり、査証発給停止の影響により、ベトナムエアラインの日本-ベトナム間全ての便が4月30日まで運休になりました。私のチケットも例に漏れず、です。運休されました。飛びません。

ですが、よくよく考えれば仕方のないことですよね。ベトナム国内に入国することが極めて困難になっている今、日本からベトナムに向けて飛行機を飛ばすこと自体、赤字を意味します。そして日本から機材が届かなくなると、日本に向けて飛行機を飛ばすことも困難になります。

私の場合、この決定を受けてすぐに帰国日を早めANAのフライトを取り直しました。が、いまだにベトナム航空のチケットを予約した旅行代理店からは何の連絡もなく、問い合わせの電話もまったく繋がらない状況で、ウェブ上でキャンセルのリクエストだけあげています。チケット代が返金されるかどうかも現時点ではわかりません。

私が予約を取り直したANAでも、ハノイ-成田便は3月29日~4月24日まで週7回あるフライトを月、水、土用の週3回のフライトに減便。ハノイ-羽田便は3月24、26、27日は運休の措置が取られています。帰国を検討されている方はよくよく審議なされてください。

JALは今のところ何の発表もなされていません。が、今のところは、だと思います。

異国の地で1人でトラブルに見舞われると、少なからずパニックになります。そんなときに大事なのは、正しい情報を正しい情報源から入手することと、情報を一度に多く入手しすぎないことです。各種エアラインのホームページを逐一チェックしたり、大使館からお知らせメールが届くように設定したり。自分が持っている情報という手札で現状と戦わなくてはならなくなったとき、その手札はより確かなものであればあるほど安心しますよね。

私の場合、一気に情報を収集しすぎて、とにかく自分が大変な立場にいることは十二分に理解することができたけど、次の一手がなかなか定まりませんでした。その反省を活かし、情報を一度に多く入手しすぎないことが大切だと言わせていただきます。

また、ありがたいことにトロントにいるとても信頼できる友人が、半狂乱状態の私に現状利用可能なフライト名を航空会社のサイトからピックアップして逐一報告してくれたおかげで何とか平常心を取り戻せました。

彼のおかげで無事帰国できると言っても過言ではありません。

予期せぬ事態にどう向き合うのか対策を練っておくことの重大さに改めて気づかされた次第です。

最後になりましたが、皆様の先ずは何よりの安全を、そして事態の終息を心よりお祈りしています。どうかご機嫌に毎日をお過ごしできますように。

 

 

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