実はベトナムで隔離されていました。

こんにちは、竹之内です。

 

表題の通り、実はベトナムで隔離生活を送っていました。

 

日本の自宅待機要請とは違い、しっかり監視付きで隔離され一歩も家を出れません。

 

と言うことで、せっかくなので貴重な体験を綴ります。

 

 

私は3月24日に発表された新しい規定の対象者となりました。

 

3月7日以降に入国したものは2週間自宅で隔離され、一日2回の検温を実施し報告を言い渡されます。

 

その間にコロナウィルス感染の検査も受けます。

 

専用の体温計ももらいました。

 

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水銀で計るやつ、懐かしいですね。

 

3月17日にベトナムに入国したので、隔離は3月31日までとのこと。

 

言い渡されたのが3月24日なので、実質は1週間の自宅隔離です。

 

 

隔離と言えば、国が指定する隔離施設と自宅隔離の2種類があります。

 

私の場合は自宅隔離だったわけですが、隔離施設とは違った悩みや苦労があるのです。

 

ちなみに自宅隔離の場合どれくらい徹底しているのかというと、一人一人に担当者がいて、自宅前で見張りがつくというお話でした。

 

私の場合、監視の役人はいないのですが、その代わりにカメラで監視されているそうです。

 

勝手に家を出たら刑事罰があるとのこと。。

 

 

また、その担当者が日用品やら食材などを買ってきてくれるらしいのですが、私の場合はカメラで監視ですし結局だれが担当者なんだけかわからずにいました笑

 

日本から戻ったばかりで調味料やちょっとした食材は揃っていましたし、会社が近くなので必要なものは社員が持ってきてくれました。

 

一日目の検査は防護服を着たお姉さんがやってきて、喉や鼻に綿棒みたいなやつを突っ込まれたりします。

 

これがコロナウィルスの検査ですね。

 

めちゃめちゃ痛かった、、

 

 

 

自宅隔離とは、隔離施設と比べて自宅なので数人部屋に入れられるよりはストレスフリーですしリラックスできます。(隔離施設は4~6人部屋らしい。)

 

いつも通りのテレビも観れ、洗濯もでき、そこには日常生活があります。

(私は家はサービスアパートメントではないので、家事や洗濯はいつも自分でやっています)

 

 

当初感じた不安と言えば、やはり食べ物のことでした。

 

隔離施設だと1日3食決まった時間に食事がでますので、自分で作る必要はありません。

 

そこは羨ましいですね。

 

1週間とはいえ、1日3食を自宅で、家を一歩も出ずに自分で用意するなんで人生で経験したことがないので食材をそろえるにしたって適量がわかりません。

 

今までは足りないものがあればすぐに買いに行けたわけですから。

 

私の場合は心優しい社員さんたちがいろいろと差し入れをくれたり、買い物を引き受けてくれているので遠慮なく頼ませてもらいました。

 

何度も同じものを頼んだり追加でお願いをしてしまったりと、、結構迷惑をかけてしまいました。。

 

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さて、いざ隔離生活を始めると食べ物以外でも様々な悩みが生まれましたので、以下にまとめてみました。

 

【ゴミ捨てができない】

 

これ、結構ストレスです。

 

いざ始まってみれば、不足しているものよりも、処理するもののほうが困りました。

 

24時間家にいると当たり前ですが普段よりも想像以上に多くのゴミがでます。

 

料理した後などはすぐに捨てないと匂いが残るものなどもあり大変なことになりますし。

 

何度かデリバリーも頼みましたが、やはりゴミは増える一方です。

 

ゴミなんて期間も知れてるしベランダにまとめとけばいいだろって思うかもしれませんが、違うんです。

 

ゴミを溜め込んでいるというだけで精神的ストレスがあるんです。

 

それにベランダは自由の世界を拝めてリラックスできる唯一の聖域です笑

 

ちなみに外部の方が私にものを届けてくれる場合は1階のレセプションを通します。

 

その後ビルの担当者が家まで荷物を持ってきてくれるのですが、その時が唯一ごみ捨てを頼めるチャンスなんです。

 

 

【近隣住民からの目】

 

初日のことでした。防護服を着た人と警察、ビルの関係者ら計8人が来られました。

 

その時できた人だかりときたら、大変でした。。

 

とうとう我らのビルからも感染者が出たのかと、落胆と驚きの様子で私を見ています。

 

その後うちのドアが開いているとき通る住民を見ていると口を押えた通過したり、よけて通ったりと、もう、ばい菌扱いですww

 

結構ショックですよ笑

 

今後もしばらくこういった対応が続くでしょうね、、、

 

 

【一歩も外に出れない】

 

敢えて加えました。当然分かってはいたことなのですが、シンプルに一番辛い。

 

仕事に行ってはいけない、遊びに行ってはいけない、飲みに行ってはいけない、ゴルフに行ってはいけない

 

 

一歩も外に出てはいけない は全く違うんです。

 

玄関から10m先にあるゴミ置き場すらいけないのですから、、、

 

 

まあ反面、色々なことに対してあきらめもつくわけですが。

 

隔離施設の場合、施設によって施設内を自由に散歩できるそうですが、自宅隔離は一歩も外に出れません。

 

隔離施設なら感じないことかもしれませんけど、普段出入りしている玄関から出れないのは不思議な感じがするんです。

 

今までは自由と希望への入り口だった玄関が、重圧と遠い世界への入り口と化したです。(カッコつけてみた)

 

 

 

もちろん、メリットもありましたよ。

 

 

【料理の腕が上がる】

 

基本は出前ではなく、自炊するようにしています。

 

元々料理するのが好きなので毎日楽しく作っています。

 

腕が上がるというよりはこだわりや探求心を持てるようになりました。

 

あの具材を入れたらどんな味になるのか?次は●●を作ってみたい!とか。

 

 

【部屋がめちゃキレイ】

 

やることがないので説もありますが、一日中過ごすわけですから清潔を維持したくなります。

 

やりたくてやっているわけですから良い習慣になりますね。(ごみ捨て問題以外は。。)

 

掃除以外にも靴を洗ってみたり、夏服を無駄に洗濯をしたり。

(待ってろよ、俺の夏!!)

 

 

【自分の時間の大切さに気付く】

 

確保できる時間が有難いのではなく、例えば筋トレであれば、朝昼晩しっかり継続することで成果が見込め、やる意義を深く理解できます。

 

また本を読んで改めて行き着く考えがあったり、連続物のドラマやアニメを観て「リフレッシュする大切さ」も再認識できました。

 

もちろん通常の連休もあるわけですが中々自分だけの時間って少なかったりしますので、このようにまとまった時間がとれるのは本当に久々です。

 

 

【周りの人からの優しをさ感じられる】

 

買い物もをしてくれたりする直接的な方にはもちろん感謝の気持ちしかありません。

 

その他の方々も連絡をくれたり、通常よりも会話が多くなったり、励ましの言葉を頂いたりと。

 

隔離が終了したらお祝いしようと提案をしてくれたりと、ちょっと感動しました。

 

必然的に会話が増えて仲が深まりますね。

 

優しさと言えば、上記で説明をした通り隔離処理を言い渡されたとき、警察などを含め8名が我が家に来たわけですが、説明はすべてベトナム語でした。

 

理解が難しい状況でサインしろ、サインしろと書類をたくさん押し付けてくるわけですが、こんな大切なこといい加減な理解では同意できない・・・と、あたふたしていた時に隔離になると聞きつけた社員の子がおかずを作ったからもってきたと、ひょっこり現れました。

 

おかげで通訳してもらえて本当に助かりました。(天使に見えた笑)

 

本当に有り難かった。

 

 

結構メリットも多いなw

 

自分にとっては貴重な体験だったんですかね、きっと。

 

以上、自宅隔離で感じたことを綴ってみました。

 

 

そして検査の結果は・・・・陰性でした!

 

本当に良かったです。

 

もし陽性だったらと念のため濃厚接触者を数えてみましたのですが、3月17日から24日の間、覚えているだけでも17名いました。

 

ベトナムの場合、感染者はもちろん、濃厚接触者の個人情報まで公開されます。(社会主義ですね)

 

これだけの人の情報を公開させてしまうと考えると、色々と後悔の念に駆られたりもします。。

(だいたい遡って規定作るなよな、、、)

 

 

ということで、無事に隔離から解放され、久しぶりに外の空気でも吸いに行くかと思った矢先、ハノイは今日から外出禁止要請…涙

 

お店も閉まってますし街は全体的に閑散としており、そんな中会社までは歩いてきました。

 

まだまだ世界では拡大が続いており予断を許さない状況です。

 

日本国内においても一人一人の行動がポイントになるような気がします。

 

一日も早く収束することを祈っています。

 

 

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