ベトナムのコロナはこのまま終息するか?

ベトナム国内では3週間続いて国内新規感染者が出ていませんが、昨日UAEから帰国した出稼ぎ労働者の集団から17名のコロナ陽性反応が出たというニュースがありました。この集団は帰国後すみやかに隔離施設へ移動しその中での感染発覚ということなので、ベトナムへ入国から隔離施設へ向かう道中で外部との接触などが無ければ、感染拡大の心配はないとされています。

 

ベトナムでは街の様子もかなり通常通りに戻ってきており、ハノイ市内でも今週から学校などの教育機関も再開されています。また新規の感染者も暫く出ていないことから国民自身もやや緊張感が薄れてきている印象です。

 

こういった矢先に今回のニュースがあったわけですが、今後もベトナムにコロナウイルスが発生するのは海外からの入国者という印象を強める良い例になったと思われます。現在も実質の鎖国状態が続いていますが諸外国からの入国受け入れがまた慎重になるのではないでしょうか。

 

さて、コロナウイルスで日系企業でも事業の撤退や休業、従業員の雇い止めの話も耳に入ってくるようになりました。ベトナム人、日本人の求職者で勤めていた日系企業の人員整理にあったという相談者も多く、企業側からも合法的な人身整理の相談などを受ける機会があります。

 

街の様子は日々通常通りに戻ってきていると書きましたが、コロナの影響前と同じような日常ではなくってしまった人が多数いることを目の当たりにしています。こういった時、失業を余儀なくされた求職者に何とか新しい仕事を紹介できないものかと色々思案します。現在の状況で業績が好調という企業はほとんどなく、求人数自体が減っているのが現状です。今のような状況が長く続かず、皆それぞれが新しい仕事先に就けることを願いますし、自分としてもそのサポートができればと考えています。

 

先日あるベトナム人がこんなことを言ってました。

 

「ベトナムは絶対また復活しますよ」

 

経済も含めて全て元に戻って、それ以上に発展すると信じています。その人からすると、ベトナムは戦後から常に発展してきていて、近年の目覚ましい発展や生活水準の向上など、今を生きている人にとっては希望をもちやすい社会だと言います。また多少生活レベルが後退したところで、今の世代が近い過去に経験しているレベルなので、多少劣ってもそこに適応することも難しくはないとも言います。一方日本は長年の経済不況などから明るい話題も少なく、今回のコロナについての精神的ダメージは日本のほうが強いのではないかと考えているようです。

 

日本とベトナムは社会体系も経済レベルも異なるので一概に比較するのは難しいですが、一連のコロナ騒動に関して両国の姿勢を見ていますと何かと学ばされるものです。

 

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