ベトナム産ライチ、初めて日本へ

今年からベトナム産のライチが初めて日本へ輸出されるようになり、ベトナム国内で注目を浴びています。これまで日本国内に流通しているライチは一部の日本産を除き中国産が殆どだったのですが、今後日本国内での評判に応じて輸出量を増やしていく計画だそうです。

 

ライチは日本にいるとあまり馴染みのない果物かもしれませんが、ゼリーや飲料などの加工品で食べたことがあるという方も多いのではないでしょうか。楊貴妃が愛したと言われているように中国の果物というイメージが強いかもしれません。しかし実は中国でも限られた一部の地域でしか栽培できないので、中国国内でも十分な量を確保できないそうです。なので毎年ベトナム産のライチは中国へもたくさん輸出されています。

 

日本にあるイオンスーパーでは10粒500円程度で販売されていました。味に関する評価も上々で、今後更に市場を広げていくことができればと同社のマーケティング担当者がインタビューに答えていました。しかしベトナムに住んでいますと、10粒500円というのはやはり高いなと感じます。輸入品なので色々なところで料金が上乗せしてしまうのは仕方がないのですが、ベトナムでの値段を知っているのでどうも気軽に買おうという感じがしません。逆も然りでベトナム国内で販売されている日本産の輸入品についても同じことが言えます。

 

ベトナムでは大体5月の中旬から6月いっぱいぐらいまで流通しています。この時期はスーパーや果物屋の他、産地から直接トラックの荷台に乗せて運んできて路上販売している人もいます。Kg当たり200円前後なので「10粒だけ売ってくれ」と言っても恐らく売ってくれないと思います。

 

ところでこのライチですが食べ過ぎると体に良くないそうで、下痢や嘔吐、発熱などを発症することがあるそうです。一般に「ライチ病」と呼ばれているそうですが、一日あたり10粒までを目安に抑えたほうが良いと言われています。上のイオンスーパーで1パック10粒なのは偶然でしょうか。

 

私は子どものころからライチが好きでしたが、生のライチを食べる機会はほとんどありませんでした。ベトナムに来てからは毎年この時期に家で食べています。日本では中々お目にかからないフルーツを安く楽しむというのもベトナム生活の醍醐味かと思います。

 

 

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