ベトナム人が感じるショッピングセンターの印象

ハノイで2号店となるイオンモール(ハドン区)ができて半年ほど経ちますが、週末を中心に日々賑わいを見せています。これまではロンビエン区にあるイオンモールの一つだけでしたので、いい感じに客が分散されるのかなと思ってましたが、全くそんな感じに見えません。これまでロンビエンまで行く気にはならなかった層がそのままハドンのほうに流れている感じです。

 

ということでハノイにはまだまだ潜在の顧客層がいそうだと考えたのか、ホアンマイ区に3号店を作る計画が発表されました。商圏的には十分需要がありそうな立地ですし、個人店には4号店としてコーザイ区かバックトゥーリエム区にあればハノイは完璧かと思います。

 

同じショッピングセンターとして幅を利かせているのはVincomとBigCが挙げられますが、ベトナム人に言わせると大よそ以下のようなイメージを持っているようです。

 

・Vincom→高級志向。金持ちが喜ぶものを中心に設計している感。

・BigC→安い、庶民向け。内装、デザインがイケてない。客層も田舎臭い人が多い印象。

・イオン→バランス型。ファミリー、カップルそれぞれ遊べる。日本製の取り扱いが多い。

 

イオンは上で言ってるようにバランスがちょうどいいようです。確かに入っている店や客層など万遍なくいてるような感じがありますし、要所要所に日本らしさを取り入れているところも物珍しさが手伝って評判上々です。ベトナムは中流層が増えていますので、しばらくはイオンの立ち位置が支持されるのではないでしょうか。

 

因みにイオンのスタッフは店員がバックヤードに入る際、店内に一礼してからバックヤードに入るよう教育されています。ベトナム人から見るとこれは奇妙な光景のようですが、「これが日本式か」と日本のスーパーらしさを感じさせているのだとか。あと私の感覚では他の店と比べて店員の私語やスマホいじりも少ない様に感じます。

 

イオンモールのターゲット層はあくまでベトナム人のようですが、日本のスーパーである以上、そこに則った教育をしっかりやっていることが窺えます。近年ベトナムでは大手企業を中心に接客に関する教育が注目されています。日本と全く同じとはいいませんが、客に対して丁寧な接客を心掛ける意識が徐々に高まっていると言えそうです。

 

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