コロナ上半期の転職市場について
コロナ騒動が今年の2月頃から始まりまして半年ほど経過しました。ベトナムでは暫く感染者が出ていなかったことにより国内に関しては通常通りの操業に戻ってきていましたが、先週から中部で国内感染者が久しぶりに出たことにより、再度防疫の意識が高まっています。
人材雇用については採用側も就職者側も平時とは違う意識、対応を求められておりまして、転職市場や人の流れについても影響が出ています。今回は今年上半期を振り返りまして、平時とは異なる状況についてお伝えします。
■VN人採用について
市場に出回る人材で急激に増えたのは以下の層になります
・コロナの影響による退職、失業(小さい規模の会社、送り出し機関関係が特に多い)
・日本での就業、就学が困難となった帰国組
コロナ禍でも経営、給料がある程度安定している場合は積極的な転職活動を控える傾向があり、求職者は現職中よりも失業中の人が多い傾向です。特別な経験やスキルなどを求めない採用については比較的採りやすい状況です。
■日本人採用について
ベトナム国内の日本人についてもやはり失業者の転職活動が目立ちます。日本居住者の採用が現在難しい(後述)という理由もあり、企業側が求める人材にある程度一致している場合は採用される可能性も高くなっています。
■日本人の採用傾向
日本とベトナムの行き来が自由にできない事情から日本居住者の採用を見送っている企業があります。現在の状況の中でビザの申請、入国となると費用と労力がかなりかかりますので、ベトナム居住者の日本人を優先的に採用したいと考える企業も多いです。日本居住者を採用した場合、入国制限が解除されるまで日本側で働いてもらうなどの対応をしている企業もありますが、その場合は企業所在地と採用者の居住地、また日本国内で就業期間中の待遇面などを合わせて事前に考慮しておく必要があります。
余談ですがベトナム人の失業者は仕事が無い間、自分で何かしらのことをして収益をあげて暮らしている人も多いようです。内容はそれぞれですが、フリーランスの翻訳や小物の販売、バイクタクシー、友人や身内の仕事を手伝うなどで日銭を得ている話も聞きます。何としても次の仕事を早く見つけないと!というような感じがそこまで伝わってこない人も中にはいるのですが、こういった背景があるからなのかもしれません。