ベトナム人が考える収入源

「今年はベトナム人の退職者が例年より少ない」

 

これは企業訪問をした際に各担当者から聞く言葉です。現在の転職市場にはコロナの影響で失業した人がたくさんいますが、それなりに安定した収入を得ている場合、敢えて今の時期に転職をしようとする人が少ないのは容易に想像ができます。昨年までは弊社に登録に来るベトナム人で転職理由の上位を占めていたのは「収入、職場環境、新しい経験」が常連でした。しかし今年に入ってからは大半が「コロナ」となっています。

 

今年のコロナ騒動がきっかけにベトナム人の中でも収入の安定志向が高まったと言われています。今までは数年おきに転職を繰り返すことが普通とされていた社会もコロナ終息後からは若干の違いが出てくるかもしれません。またベトナムでは副業についても更に関心が高まっています。ダブルインカムがあるといざというときの保険になるということで、日頃から収入源を増やしておく必要を考えさせられた人も多いといったところでしょうか。

 

あるベトナム人は、ここ10数年で金銭的な支出が本当に増えたといいます。これは物価の上昇といった面もありますが、一昔前までは使わなかった費用が増えたという面が大きいとのことで、都会に住んでいる場合はそれが特に顕著に表れるとのことです。必要な支出と給料の上昇が見合っていないので日頃から現金収入の手段を持っておくことは本当に大事だとのこと。

 

極端な例ですがベトナム人と接する際に、

「この人そんなにお金持ってたっけ?」

という機会にあうことがあります。それは私がサラリーマンは基本副業はやっていないと無意識のうちに考えてしまっているからだと思いますが「なんで月収5万円の人が500万円の車に乗ってんだ?」ということもあります。

 

ベトナムでは会社員としての基本給がまだそれほど高くありませんので、副業が本業の収入を超えるということもそれほど珍しい話ではないようです。

 

 

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