日本から物を送る前に知っておくべきこと

コロナの影響で一時帰国ができず、日本の物資が調達できなくて困っているという方もいるかと思います。普段であれば定期的に一時帰国をして補充ができるわけですが、今の状況では容易ではありませんし、この状況がいつまで続くかも分かりません。

 

そういった方たちのために日本からの商品の輸入代行業も出てきているようですが、手数料などを考えると正直微妙なところです。日本に身内などがいれば、ネットで買ったものを日本から送ってもらうというのが一番妥当でしょうか。

 

・船便か航空便か

郵便局から出す海外発送は大きく船便と航空便に分かれますが、船便はかなり時間がかかる上に到着のタイミングも読みにくいので、時間的にこだわりがないものでなければ選択に入らないかと思います。一方航空便であればEMSと呼ばれるスピード郵便を使えば実質1週間程度で手元に届きますので、利便性は良いと言えます。多少送料はかかりますが、それでも今の状況を考えると許容範囲の額かと思います。(1㎏1000円程度~)

 

・送料だけならいいのだが

上記の送料だけなら結構気軽に郵送できそうなものですが、一番のネックになるのが関税で、送ったもの一つ一つに関税が課されます。大体一つ辺りの値段に30%前後の関税を課されますので、品数が多いと笑えない額になります。

「既に使っている物や服などはどうなるのか?」と思うかもしれませんが同じく関税が課されます。日本で発送する際に、入っている物や値段などのリストを添付することになりますが、既に使っているものなどでも購入価格や大よその値段を記載しなければなりません。ベトナムではそのリストに記載されている値段に沿って関税を課すということになります。

 

・嘘の値段を書いた場合

「中古品で新品の値段を書くのはバカらしいから思いっきり値段を下げて書いてみては?」こう思うかもしれません。3万円で買ったジャケットを2~3年着ているから5000円と書いてみたとします。関税処理ではリストに書かれているものや値段に一定の怪しさを持つと中身を調べるそうです。そこで明らかにリストと中身が異なっていればその場でアウトですが、値段に不振な点があった場合は関税の担当者が妥当な値段を調べて、その値段に値する関税額を課すようです。

 

・なぜこんなに関税を課すのかという疑問

理由の一つとして商品の転売などが挙げられています。日本人が発送者で、明らかに生活用品だったとしても、甘い目はしてくれないようです。現にベトナム人が日本で大量に転売目的のものをハンドキャリーまたは郵送することはいくらでもあることなので、外国人でも同様に目を光らせています。また転売目的として使用されると考えづらいもの(日本語の書籍など)は関税がかからないか、かかったとしてもごくわずかな額しか取られません。

 

・関税がかなり安くなる発送方法がある?

実は日本にいるベトナム人がよく利用していると言われる、ベトナムの配達業者があります。本来であれば多額の関税がかかるはずなのに、その業者を使えば関税がかなり安くなるという不思議な業者です。日本の実習生や留学生などの利用者も多いと聞きます。どうやって関税がそんなに安くなるのか?ここでは敢えて触れないようにしておきます。

 

こういった業者を利用するかどうかはご本人にお任せしますが、いずれにしても早く自由に国の行き来ができるようになってほしいものです。

 

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