ベトナム人転職希望者の新しい傾向

以前の記事でも書きましたが、今年のベトナム人は例年に比べて自主的に退職する人が少なくなっています。コロナが春先から始まってしばらく経ちますが、現在も依然として転職に慎重な構えを見せている状況です。しかし先月、今月からは、若干新しい傾向が出ており、今回はその傾向についてお知らせします。

 

・徐々に転職を考え始める兆し

今は大丈夫でも自分が所属する会社の先行きを憂う人が結構いるのでしょう。どのような求人が出ているのか水面下で網を張る転職予備軍が増え始めています。この予備軍は企業のマネージャーなど比較的ハイスペックな人材も含まれており、今の会社より安定性、条件の良さなどが見込めれば転職に動く可能性がありそうです。

 

・第二次日本からの帰国組

コロナの影響を受けて帰国してきたベトナム人は春先から夏場にかけてもいましたが、現在も増えています。今の時期に帰国する人たちはコロナ発生後も日本で暫く働いていたものの、徐々に日本国内での待遇悪化(企業の業績悪化による人員削減など)の影響を受けて帰国してくる人が多い様に思います。それなりに日本国内で正社員として働いていたなど、日本語力が良好な人材が多いです。

 

・企業としては募集の網を入るタイミングに入ったか?

こんな感じで市場を窺っている隠れ転職希望者が出てきていますので、企業も水面下で募集活動を行うのも一つかもしれません。例えば既存のスタッフの契約更新が近づいてきており、できれば良い人材がいれば入れ替えたい。などを考えている企業にとっては良い人材に巡り合える可能性が春先より上がっています。

 

人材を探す上で募集の開始時期は非常に重要になります。企業側でのスケジュール感だけではなく、人材の移動が起きる時期などを事前に予想して募集活動を行えばそれほど良い人材に出会える率は上がってきますので参考にしてもらえればと思います。

また求職者も同様、自分にとって都合の良い時期だけではなく市場の動向を見ながら就職活動時期を調整するにより、良い求人に出会うことができる可能性も変わってくるでしょう。

 

 

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