日本でのベトナム人による犯罪について

日本国内でベトナム人による犯罪が増えていますが、日本人のベトナム人に対する印象も以前と比べて悪化していってるように思います。日頃から真面目なベトナム人と関わる機会のある人は、「全てのベトナム人がこうではない」と分かりますが、そういった機会の無い人は一括りにして偏見の目を持ってしまいがちです。

警察庁発表件数(産経新聞)

 

少し古いグラフですが、見ても分かるように中国人による犯罪がぐっと下がっており代わりにベトナムが台頭してきているといった感じになっています。グラフが増加に転じる平成25年辺りから日本国内でベトナム人を認識するようになった日本人も多いのではないでしょうか。

ベトナム人犯罪者がつかまったニュースがSNS上に掲載されると、日本人による罵詈雑言コメントが目立ちます。その一例として、

 

「ベトナム人はもう日本に来るな」

「早く全員強制送還させろ」

 

などが挙げられます。一方中にはベトナム人のコメントも見られ、

 

「同じベトナム人として恥ずかしい」

「日本に対して申し訳ない」

 

というようなことを日本語で書きこんでいる人もいます。同じベトナム人が日本で罪を犯すと肩身の狭い思いをするのでしょう。真面目なベトナム人にとっては被害者とも言えそうです。またこのようなコメントに対して攻撃的な返信をする日本人もいるわけでして、見ていて情けない気持ちになります。

 

日本にいる多くのベトナム人は日本が人手不足ということを知っていまして、日本人がやりたがらない仕事を自分たち(外国人)が代わりにやっているという自負もあると聞きます。真面目に働いているにも関わらず一括りにされて、ベトナムへ帰れと言われれば悲しさと共に怒りに近い感情も沸くでしょう。日本では親日的なベトナムが取り上げられますが、事実日本を嫌いになってベトナムに帰国するベトナム人も一定数いるものです。

 

今後も外国人の犯罪を防止するために、国として色々試行錯誤をしていく必要があると思います。そういった過程を経て、本当の意味で外国人と上手く共生できるような社会になっていってほしいものです。

 

 

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