ベトナム国内のワクチンの値段

コロナワクチンの接種開始が始まっており、世界各国でもその結果に注目が集まっています。今の時点では大半の人が接種に対して不安視している状況かと思いますが、これはこれで確実に前進していると思います。ベトナム国内でもワクチン接種に対する不安は同様で、[中国産のワクチンだけは絶対に嫌だ]という意見がよく聞かれます。

 

そんな中、ベトナム国内でワクチン接種に関するボランティアの募集が先日発表されました。18歳~40歳までの健康状態が良好な方がその対象とされ、計3期に分けて臨床試験を行うというものです。ベトナムでは暫く新型コロナウイルスの感染が収まっていましたが、ここにきてホーチミン市の市中感染が報告されていますので、ワクチン接種に関する国民の関心も高まってきています。

 

ハノイは今のところ新たな市中感染は出ていないので、ホーチミン市の人と比べると若干気が緩みがちになっており、ホーチミンからハノイへ出張に来られる方も「ハノイはマスクをしていない人が多い。」と口を揃えて仰います。

 

国内産のワクチンは今のところ2021年末を目途に発売を予定しているようですが、外国産のワクチンがそれより先に出回ることになるのでしょう。現在一番有力とされているナノゲン社のワクチンは1回辺り50万VND以下の値段で接種できるように交渉中とのことです。

 

とりあえずある程度ワクチンの供給や安全性が安定したら、必要な人から順次接種していくといったところでしょうか。ベトナム国内の感染がこれまでのように収まっている場合、海外へ行き来する人、つまりベトナムに出入国機会がある人が強制的な接種を受けるというような気もします。

 

この1回50万VNDという値段を安いと考えるか高いと考えるかですが、現在のベトナムのワクチンや予防接種の類の値段を比べると、特別高いという感じはありません。それこそ子ども向けの予防接種などは種類によっては100万VNDを超えるものもありますので、一応一般的なベトナム人に向けた価格といえるでしょう。

 

今回発表されたワクチンの供給量だと、とりあえず来年中には喫緊で必要とされる人には行きわたるのかなと思いますが、これに伴い渡航制限が開場されるのは未だ誰にも分かりません。いずれにしてもこのワクチンに問題が起こらず、事態の改善につながっていけばと願っています。

 

 

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