ビジネス渡航者もベトナム入国後の行動は慎重に
皆さま明けましておめでとうございます。日本では例年にない静かな年末年始を過ごされた方が多いと思われますが、年明けから一都三県に緊急事態宣言が出されるなど、どうやら今年もコロナに振り回されそうな1年となりそうです。
ベトナムではイギリスから帰国したベトナム人で変異型コロナウイルスに感染していたという報告がありましたが、水際で対応できたこともあり今のところ国内で感染が広がるという話はありません。これまでもベトナムに入国するベトナム人、外国人で入国時に陽性反応が出た報告例はいくつかありますが、いずれも集中隔離されていたことから大事には至りませんでした。
日本では自粛警察など少し過度に思われるような人もいる一方、風邪と大して変わらないと吹聴する人もいます。感染しても人によって症状に差があるところがある意味コロナの厄介なところで、こういった国民の意識統一がなされない部分が今のズルズルした状況を生み出しているようにも感じられます。
自粛警察のような存在はベトナムにもありまして、ハノイでも感染者が出たときにはその感染者が住んでいる場所の特定などがSNSを通じて拡散されていました。ベトナムは日本と比べてプライバシーに関する認識が甘いので、そういったことについては恐ろしい部分があります。特に規定違反によるコロナ感染、ウイルスを拡散したと認識されるとSNSを通じたバッシングは凄まじく、日の当たるところを歩けないような立場に追い込まれるぐらい叩かれます。
これは外国人でも十分起こり得るわけで、海外からコロナを持ち込み、それを市中に広めたというようなことが起きればSNS上で叩かれるのは容易に想像がつきます。現在もビジネス関係者の渡航は認められていますので、無意識に感染していたとしても、きっちりベトナムで定められている規範に則って行動をとらないと取り返しのつかないことになるかもしれませんのでご注意ください。