ベトナム国内転職者の注意事項
日越の行き来が難しい中で、ベトナム国内在住の日本人を採用したいと考える企業は多いです。ベトナム国内での転職者は既に労働許可書やレジデンスカードを所有している人がほとんどですが、新しい会社へ転職すると改めて上の2つを取り直す必要があります。今回は国内転職者向けに事前に注意しておくべきことをお伝えします。
・入社までにかかる時間
通常国内転職は商用ビザに切り替えてすぐに入社するパターンが多かったので、準備期間が2週間ほどあれば新しい商用ビザを取得し、働き始めるということができました。
しかし現在は商用ビザの申請をする際に労働許可書などの申請も一緒にする必要がありますので、結果が出るのに1か月から1か月半はかかります。申請のための書類準備期間なども考えると最短でも2か月は必要だと考えておく必要があります。前職での就業期間中に同時進行で新しいビザの準備ができるのであればまだいいですが、既に退職していた場合は新しい会社へ入るのにそれなりに時間がかかるということを理解しておきましょう。
・退職証明書の請求
現在の労働許可書から新しい会社の労働許可書に切り替える際、退職証明書が必要となります。これは退職した企業に発行を依頼することになります。中には退職した会社に依頼をしずらいというケースもあるかと思いますが、現在国内転職をする場合は避けては通れない道となっています。
・無犯罪証明書はベトナムでの申請でOK
日本から転職した際には日本で無犯罪証明書を取ってきたという方も多いでしょう。しかし今回のように国内転職であればベトナムでの無犯罪証明書で代用できますので日本で取得する必要はありません。申請の際には居住証明書が必要となりますので、賃貸であればその大家に依頼することになります。
ビザの取得については企業や専門家に全て任せる場合が多いので、いざ転職する際に書類の準備をしてくれと言われると戸惑うことが多いものです。特に現在のコロナ禍では平時とは違った手順を踏んだり制度が変更されるということもありますので、もし何か不明なことなどがありましたらご相談ください。