ワクチンパスポートとは

渡航規制が敷かれてもうすぐ1年がたちますが、規制の完全解除に先立って一定の条件を満たす人の入国を認める方向でベトナム政府が動いているようです。現在ベトナム国内でもコロナのワクチン接種が始まっていますが、海外からのワクチン接種者の入国を認めるとする動きです。

・ワクチンパスポートの適用

このワクチン接種を証明する書類、通称「ワクチンパスポート」を提示すれば隔離無しで入国を認めるというもののようで、既にいくつかの国ではこの制度について具体的に話が進んでいると聞きます。ベトナムは現時点ではこれを実施するにあたりどのようなシステムを構築する必要があるのかを練っている段階ですが、4月上旬までには枠組みを完成させるよう首相から命令が出ているようです。

 

これができれば日本からの渡航もある程度自由になりそうな気もしますが、実際のところ夏ぐらいに実現できればといったところでしょうか。ベトナム国内も観光産業や輸送関連の業界の衰退が激しく、これ以上渡航規制を続けたくないという本音が見え隠れします。昨年からは国内旅行などの推進を国民に積極的に行うよう奨励してきていましたが、それだけではいよいよ厳しいという状況に面しているのかと思います。

 

・帰国できないベトナム人については?

この規制の中、どうしても行くことができない人に注目されがちですが、日本には帰国できないベトナム人がまだまだたくさんいます。現在も帰国するためにはベトナム大使館に申請をして飛行機に乗れるかは抽選のようですが、その間に資金が尽きたりビザが切れたりなどで犯罪に走ってしまう人もいるようです。これについては日本とベトナム両国で話し合って何とかならないものかと思いますが、少なくとも今のところそれに関する具体的な情報は降りてきていません。日本国内でとどまっているベトナム人のワクチン接種は仮に日本で受けたとしても暫くは先になると思いますので、運よく飛行機に乗れて隔離措置を受けるしかないといったところでしょうか。

 

コロナが始まって以降ベトナムは抑え込みに成功したと言われています。これまでは部分的なクラスターはありましたが、全国に蔓延するというのは今のところ回避できています。この状態を継続したまま乗り切りたいと思っているでしょうから国としても海外からの入国について厳しく、慎重な姿勢を今後も取り続けると思いますが、今回のワクチンパスポートの話は少し期待が持てそうです。

 

 

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