ベトナム・ダナンの日系企業動向〔2014年6月〕

ベトナム・ダナンの日系企業動向

現在、約100社が進出している都市、ダナンはひそかに賑わいを見せるベトナム中部の都市です。2014年7月16日からはVietnam Airlineによるダナン‐成田空港の直行便(週4回)が就航されるなど、今後新たな進出先として注目を集めています。

投資分野は電子部品生産・ソフトウェア加工・パルプ処理・海産物処理・農産処理などあり、現在同地の日系企業でのベトナム人労働者数は約2万5千人となります。

ここ2年間、ダナンに投資する日系企業数が目立って増加傾向です。直近ではダナンハイテクパーク管理部が鋳造資材生産の投資分野で2千187万ドルを資本金として申請したNiwa Foundry Vietnam Co., Ltd(本社:岐阜県関市)に投資承認書を発行しました。その他電磁開閉弁と高圧ポンプインペラ生産を行うTOKYO KEIKI PRECISION TECHNOLOGY CO., LTD.(本社:東京都大田区)が4千万ドルの資本金として投資承認書を取得致しました。

ダナンへの進出理由:

1.行政からの手厚いサポート

ダナン市の政府は外資系企業が投資する際、行き届いたサービスを提供し続けるため事前事後に関わらず常に企業の動向を重視しており、TOKYO KEIKI PRECISION TECHNOLOGY CO., LTD.社の社長によると、ダナンに投資したのは正しい選択だったとの事。

グェン・ワアン・タン氏、ダナン情報・コミュニケーション副局長によると、ベトナム政府の外国投資誘致政策以外、ダナン市が独自に外資系企業、特に日系企業に対する外国投資誘致政策を設定しております。賃貸費用を33%ダウン、ブロードバンドインターネット使用料を無料または低価格に設定、ダナン市内340か所での無料wifiを使用できる、などの特別政策が設定されました。

その他、2013年にダナン市の計画投資局が事業登録・タックスコード及び会社判子登録の登録書を発行する期間を2日間前倒しする政策を実施しました。2014年頭からもダナン市の同政策を2013年に比べて更に1日早める予定です。現在登録に必要な期間は7日間となっております。

(ハノイ及びホーチミン市では計画投資局が事業登録・タックスコード及び会社判子登録、登録書を発行する期間は約15日間必要)

現在ダナン市では計画投資局に関する事項も一部オンラインで対応しております。その結果、2013年に337社がインターネットを通じて登録を行いました。

2.労働者の定着率

同市では労働者の定着率、及び営業収入が安定しており、ダナンに投資した各企業によると、投資した後、労働者が勤勉に働き就業規則を厳守するなど、ダナンに投資するプロジェクトが成功する主な要因になっているとのことです。

MABUCHI MOTOR DA NANG LTD.(本社:千葉県松戸市)はダナン市が人材についての政策を持ち、ダナン政府及び各工業団地が積極的な投資誘致政策を設定したことなどから、ダナン市に投資することを決定したとの事です。進出後は業績も好調で、現地のローカルスタッフと共に成長を遂げているようです。

北部や南部にはない独自政策を実施し、積極的に誘致を続けるダナンからは目が離せません。

 

HR-Link.Vietnam Co.,Ltd

 

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