ベトナム転職者へのインタビュー ・垣沼広太さん 30歳〔2016年9月〕

Vol.1 垣沼広太さん 30歳 男性
ITSUWA VIETNAM CO.,LTD(専門商社)

2013年11月入社
photo1(画面を指さす垣沼さん、ローカルスタッフとの打合せ風景)

 

4年間イギリスで音楽活動を行い、2013年に帰国しました。英語力もコネも無かった所から困難を乗り越えていった経験を活かし、グローバルなビジネスシーンで活躍したいと弊社にご相談頂きました。
職歴としては通信会社でのネットワークエンジニア1年、イギリスでの短期的なマーケットリサーチと経験は浅かったですが、若さとやる気を評価頂き数社からお声が掛りました。その中でITSUWA社に現地採用の営業職として入社しました。

 

Q.現在のお仕事内容を教えてください。
A.営業として大きく分けて2つの商材を扱っています。工業用副資材(砥石、Dia工具、油剤、フィルターなど)と車のコーティング剤です。
クライアント数は会社全体で300社、自身の担当は100社程度です。
日系企業がほとんどですがベトナム企業や外資系企業との取引もあります。
工業用副資材は8割既存客ですが、車のコーティング剤はBtoCに近い営業で半分以上が新規顧客の開拓です。ローカルスタッフと協力し、スムーズに案件が進むよう心掛けています。
営業メンバーはベトナム全体で日本人3名(自身含む)とベトナム人7名。マネジメントも行っており、特にここ最近は新しいスタッフが数人増えたので、彼ら・彼女達の教育に力を入れています。

 

Q.なぜベトナムで働こうと思ったのですか?
A.平均年齢が自分と同じ位の若い国でチャンスに溢れているという印象があったからです。幼少期にアジア圏に住んでいた事もあり、いつかはこのフィールドでチャレンジしてみたいなと思っていました。

 

Q.ITSUWA社を選んだ決め手は何ですか?
A.商社という業種で積む経験が、将来役に立ちそうだと思いました。また入社後に実感したことですが、会社が非常に海外志向である点も自身に合っていたと思います。

 

Q.実際にベトナムで働いてみて驚いたこと/困ったことはありますか?
A.ギャップがあるかなと思っていたが正直あまりないんです。ただ、取引先である製造メーカーなどの工場は、日本人とベトナム人のコニュニケーションが円滑でない場合もあり、話の食い違いが多いと感じます。自身の会社とは人数の多さが桁違いな事もあるので仕方ないですが…。その場合は顧客と自社、双方の日本人とベトナム人が膝を突き合わせてしっかり話し合い、状況を共有することで解決しています。
同僚に関して人種の違いを感じることはあまり無いです。むしろ社歴が長いスタッフは日本人の働き方をよく理解してくれているので、仕事しやすく助かっています。

 

Q.仕事のやりがいは何ですか?
A. ここでは自分で決めて動ける、仕事を任せてくれる風潮があるので日本では経験できない事にどんどん挑戦できるのが醍醐味です。また、自分は社会人経験が日本で1年、イギリスで1年と浅い分、「とにかくやるんだ!」という気持ちを持って今の仕事に取り組んでおり、謙虚な気持ちで全ての出来事を吸収するつもりで過ごしています。
photo2
(若いスタッフが多くほとんどが20~30代)

 

Q.今後の展望を教えてください。
A. 商材販売をさらに大きな柱に出来るよう営業成績を伸ばし、会社としての土台を強化していきたいと思っています。また新入社員の育成も、今後大きな戦力になってもらえるよう、力を注いでいきたいです。

 

Q.ベトナム転職を考える方へアドバイスをお願いします!
A.日本とは全く違う環境、若い国ゆえに苦労することもありますが刺激と挑戦に満ちた世界です。目標がある人には最適な環境だと思いますよ。

 

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(ベトナムスタイルのビアホールで一日の疲れを癒します)

 

 

~雇用主であるITSUWA VIETAN CO.,LTDの宮副所長にもお話を伺いました。~

 

Q.垣沼さんの第一印象を教えてください。
A.Skype面接のとき初めて対面して、元気でシャキシャキした子だなと思いました。

 

Q.採用の決め手は何ですか?
A.本当は営業経験や貿易知識のある即戦力を希望していましたが、中々該当者がおらず採用基準を緩和しました。「イケイケドンドンで営業できる元気の良い若者」という最も重要なポイントに彼が合致したので、学歴や職歴よりも彼のポテンシャルを評価し採用を決めました。また、ベトナムで頑張りたいという熱意も強く感じたためです。

 

Q.入社後の活躍ぶりを具体的なエピソードと共に教えてください。
A.膨大な商品知識を彼は猛勉強でモノにしました。うちの仕事は技術職の方に営業するので、こちらも同じくらいモノづくりの知識を持っていないと相手にされないんです。彼は一度目で提案できず悔しい思いを何度もし、それをバネに猛勉強し次の提案で受注してくるなど努力を重ねていました。
また、ローカルスタッフに対して差別や区別することなく謙虚に振る舞い、チームワークを重視して仕事してくれるので、みんなからの信頼も厚いです。彼が来てくれて仕事が以前よりスムーズに進むようになったのは嬉しい変化です。

 

photo4
(中央が宮副所長、自身も30代の若きリーダー)

 

Q.2013年末(垣沼さん入社)から現在に至るまで、貴社の変化はありましたか?
A.まずクライアント数が1.5倍に増えました。それに伴いローカル営業人員の充実、日本人営業も追加しました。また、2014年から新事業として車のコーティング剤も扱うようになり、現在は垣沼さんに任せています。
順調に成績を伸ばしているベトナム支社は、本社からも一目置かれるようになりました。彼は来春からアメリカ支社に転勤する予定ですが、ベトナム現地採用から結果を残し本社採用になり、海外事業の担い手として成長していく姿は、他の社員にとっていい刺激になっていると思うし、会社の海外展開を加速させる一端になっていると感じます。

 

Q.どんな日本人なら採用したいですか?
A.ベトナムは政治・経済共に安定して成長を続けており、市場の活気が感じられる環境です。結果が出しやすいから評価もされる、こういった伸びしろのある環境で挑戦したい、またそのことに感謝できる人に最適だと思います。

 

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