ベトナム転職者へのインタビュー・荒川祐輔さん 32歳〔2016年10月〕

 

荒川祐輔さん 32歳 男性

T.S.I VIETNAM CO.,LTD(内装設計施工・家具製作)

20144月入社

 

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(ミャンマー支社異動の送別会にて。中央の男性が荒川さん)

 

 

大学では建築を学び、職歴としてはイベント会場などの空間デザインのプランニングを8ヶ月、新築分譲マンションのインテリアデザイン及びコーディネートを3年経験しました。

2030年先もデザイン業界で活躍したいという想いから、また今後成長が見込める新興国で働くことに興味があり弊社にご相談を頂きました。フィリピンへの語学留学後、タイを拠点に就職活動を行うフットワークの軽さと、働きながら一級建築士の免許を取得した行動力が印象的な方です。

T.S.I社をご紹介した所トントン拍子に話が進み、現地採用の内装工事管理者として採用されました。20167月からミャンマー法人の支店長として奮闘していらっしゃいます。

 

 

 

Q. 現在のお仕事内容を教えてください。

A. 内装工事管理者としての仕事、オフィスの設計から施工までの工程を管理しています。具体的にはクライアントとの打合せ、内装プランの作成、現場確認などです。ミャンマーに来てからは唯一の日本人、そして支店長という立場になったので会社全体の管理も行っており、経理や人事など新しい領域も担当するようになりました。

 

Q. なぜベトナムで働こうと思ったのですか?

A. 日本で仕事を辞めてバックパッカーで東南アジアを回った中で、ベトナムとインドネシアは働いてみたいなと思ったんです。街を歩いていて楽しかったし治安が良く食も体に合っていたので。

 

Q. T.S.I社を選んだ決め手は何ですか?

A. レスポンスがとても早かったからです。日系の建築系企業なのにすごくスピード感があるなと思いました。ベンチャー企業かと思って入社したら、50人以上が働く会社だったので驚きました。

 

Q. 実際にベトナムで働いてみて驚いたこと/困ったことはありますか?

A. 東南アジアは一通り回ったのである程度の事は慣れていましたが、ベトナムの交通マナーの悪さはビックリしました。 同僚とのコミュニケーションは英語ですが、お互い母国語ではない言語で微妙なニュアンスを伝えたり理解してもらうのは難しいと感じました。

その教訓から、 絵や写真で視覚的にイメージを伝えるようにして仕事上でのエラーを減らすことが出来ました。

 

Q. 仕事のやりがいは何ですか?

A. 私は元々デザイン畑の人間なので、自分でデザインしたものが形になるのが面白いと感じます。また、T.S.Iではデザインから施工まで全て自分たちで行うので、日本では見る機会が無かった施工も勉強できて、いつも新しい発見があります。

 

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(T.S.I社が手掛けたオフィス内装)

 

Q. 今後の展望を教えてください。

A.ミャンマー支店は2015年に法人登記したばかりの新しい会社なので、まずは利益を伸ばす事が第一目標です。そして会社の体制も整え、「内装ならT.S.I」と言って頂ける様しっかりとした基盤を作っていきたいです。私もスタッフも下請けの工事会社も経験がまだまだ浅いので、案件をこなして経験を積んできたいと思っています。 施工だけではなくデザインからご依頼いただける様にしていきたいです。

 

Q. ベトナム転職を考える方へアドバイスをお願いします!

A.ベトナムはある程度の日本人が住んでいて、暮らしやすい国だし転職先としてのハードルは低いと思います。私は挫折してしまったけど、やはり現地語を覚えた方がより生活に溶け込めるので良いと思います。

 

 

 

 

雇用主であるT.S.I VIETNAM CO.,LTDの谷岡社長にもお話を伺いました。

 

 

 

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(スタッフとの集合写真。3列目右から4人目が谷岡社長、2列目右端が荒川さん)

 

Q. 荒川さんの第一印象を教えてください。

A. Skype面接のとき初めて対面して、おとなしそうな方だけど真面目そうだなと思いました。

 

Q. 採用の決め手は何ですか?

A. まずは同業界で設計士として実績を積んでいる即戦力だった点です。そして弊社で最も重視している「海外志向の人材」である点も採用の決め手でした。

 

Q. 入社後の活躍ぶりを具体的なエピソードと共に教えてください。

A. 荒川くんは柔らかな見た目によらず意外と頑固で、なかなか諦めない人です。難しいクライアントでも粘り強く対応し、発注を取ってきてくれた事が何度もあり驚きました。 設計畑の人は交渉事が得意なのかな。

また、決して怒らず物事をソフトに解決する天才でもあります。ベトナム人スタッフからも好かれていますよ。

 

Q.2 014年春(荒川さん入社)から現在に至るまで、貴社の変化はありましたか?

A. まず弊社の拠点があるハノイの住環境が良くなり、日本人が住みやすくなりました。イオンモールが出来て日本食材が手に入りやすくなったし、外資100%の飲食店が解禁されたことで日本食レストランのレベルも上がりました。

業務面では、今まで多かったオフィス内装の他に商業施設内の店舗内装や、マンション・ホテルといった住宅系の依頼が増えて、案件の幅が広がりました。

また2015年には、当グループ6つ目の海外拠点としてミャンマー法人を設立し、ベトナム人スタッフも立ち上げメンバーで入ってもらっています。

 

Q. どんな日本人なら採用したいですか?

A. 業種柄、建築業界の経験者でないとまず採用はできません。入ってから覚えるでは遅いので…。

そして若くてバリバリ働きたい人が居たらすぐにでも採用したいです。

 

 

 

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