ベトナム転職者へのインタビュー・池谷潤さん 45歳〔2017年1月〕
Vol.3 池谷潤さん 45歳 男性
LOGITEM VIETNAM CORP. NO.1 (運転手付レンタカー・サービスアパートメント)
2015年7月入社
服飾の販売からキャリアをスタートされ、直近は空調をメインとした設備会社に13年勤務。
技術畑から営業職に移られ約8年、2013年からはベトナムビジネスの立ち上げに抜擢され、ベトナム人と共に業務遂行を経験し、現在はロジテムベトナム社での統括部長として就業中。
入社と同時に数十名のマネジメントを任されております。
趣味はゴルフ。ベトナムにきてスコアも順調に伸ばしているとのこと。
Q.現在のお仕事内容を教えてください。
A.営業部と業務部のマネジメント、及び、日本人向けサービスアパートメントの管理を任されております。お客様の大半は、既にベトナムへ進出をされている日系企業様が占めており、これから進出される、若しくは、考えている企業様からのご注文は全体の5%程度かと思います。
営業部の仕事は大別しますと、既存得意先のフォローと新規顧客の獲得となります。業務部の仕事は、日々のサービスの運営・管理、トラブル、クレーム対応となります。私は、これらをスピーディー、且つ、シンプルに伝達、解決、獲得できるよう、時には自ら行動し、時には全体をコーディネートしながらベトナム人スタッフに指示・アドバイスを行っております。
Q.なぜベトナムで働こうと思ったのですか?
A.日本をとにかく出たかったからです。
前職の会社で2週間~1ヶ月程の出張ベースを5回ほど経験しておりました。この間に段々とベトナムに惹かれ、ここで生活したいと考えるようになりました。しかし、当該会社の進出が役員会で当面進出しない事が決定され、もともと海外に拠点のない会社であったため、国内営業に戻されることは必至であり、私にとってはこのままこの会社にいても、自身の目標の一つである「海外勤務」が達成されない=人生楽しくならないと考え、行動に移りました。
Q.LOGITEM社を選んだ決め手は何ですか?
A.LOGITEMが私を選んでくれたからです。マネージャーといわれるいわゆる管理職には、コミュニケーション能力は基より、マネジメント能力が必至になります。採用に至るまでに、アンケートや作文に加え、現地社長との2時間ほどのSKYPE面談が2回ありました。その限られた時間と条件の下で自分自身の能力を如何にアピールし、働きたい気持ちをどのように伝えたら上手くいくかを考えながら挑みました。その意気込みを評価してくれたのがLOGITEM だったのだと思います。
Q.実際にベトナムで働いてみて驚いたこと/困ったことはありますか?
A.女性(特にお母さん)の頑張りには驚かされます。平日朝早く子供をオートバイで幼稚園、学校まで送り、仕事後もお迎えをして帰宅してから家事をする。ベトナム人女性の働き方は家庭を持った日本人女性に引けを取らないくらいの頑張りです。正に「母は強し」で尊敬に値します。反対に男性(おおよそ35歳位から)は、仕事に対するモチベーションというか、考え方に物足りなさを感じることが多く、がっかりさせられる場合もあり、もう少し自国の女性を見習ってほしいと感じる時があります。
Q.仕事のやりがいは何ですか?
A.仕事の相手先が日系企業であり、またその多くが大手企業ということもあり、現地社長と直接お会いし、交渉・打合せをさせて頂く機会が多く、自身のキャリアアップが日本にいた時と比べて格段に図れていることを実感しています。特に、新規契約などで数回に及ぶ交渉後に契約が取れた時は遣り甲斐もひとしおです。時には、こういったエグゼクティブのお客様から私共の不始末が理由で叱られる時は身が引き締まる時もありますが、それはどこの国で働こうと同じですし、こういった逆行を乗り越えてこそ、自身のキャリアアップが図れるのだと思います。
Q.ベトナム人スタッフのマネジメント哲学があれば教えてください。
A.ベトナム人だけに限らないと思いますが、業務上の指示は口頭ではなく、記録(メール、レター)を残すこと。そして、その進捗を小まめに確認すること。あとは、一方通行ではなく彼(彼女)達と対話をすること、ですね。お互いの信頼関係が築ければ、少しずつ自ら動いてくれるようになります。でもこれって、哲学とは言えないですね。如いて言えば、「仕事の心構え」でしょうか。
Q.今後の展望を教えてください。
A.ベトナムに留まらず、タイ、ラオス、ミャンマー、カンボジアと東南アジアの他の国々に飛び出したいですね。その為には、先ず現在の職場のスタッフを高いレベルに仕上げることが私のミッションだと考えています。それが出来なければ、他の国に行っても良い結果は得られないでしょうからね。
Q.ベトナムへの転職を考える方へアドバイスをお願いします。
A.ビジョンを持って行動を起こしてください。行動を起こさなければ、結果は伴いません。
ビジョンがハッキリない方は、先ずは行動することをお勧めします。そうすれば、ビジョンが見えてきます。「踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる」です。
(趣味のゴルフを楽しむため年に一度は訪れるというタイ・バンコクにて。)