ASEAN 11ヶ国人件費調査〔2014年7月〕

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2013年度のJETRO(日本貿易振興機構)調査報告によると、ベトナムにはここ数年継続して日系企業の進出が見られるが、今後2年間も引き続き、同国での経営規模拡大が予測されると発表している。その理由として、ベトナムには他国にない有利な点と今後の展開への潜在的要素が多くある為だが、中でも、人件費の低さと勤勉な国民性が魅力となっている。ASEAN(東南アジア諸国連合)の中でも、一般労働者や熟練労働者の人件費が低いというデータが出ている。 JETROが行った日系企業が進出しているASEAN11ヶ国(※)での人件費調査は、下記の様な結果を出している。 (※ベトナム、ラオス、カンボジア、ミァンマー、マレーシア、フィリピン、インド、タイ、インドネシア、中国、シンガポール)調査の結果から、ベトナムの人件費が他の国と比べ低水準であることが見てとれる。 (図表1-5:2013年度調査。横軸は給与額・USD)   11ヶ国の日系製造企業で、ワーカーの平均給料は3,000ドル/年、250ドル/月相当であるが、ベトナムワーカーの人件費は11ヶ国中8位であり、シンガポールの8分の1である。その下にはラオス・カンボジア・ミャンマーが僅差で低水準となっている。

図表 1

図表1

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ベトナム人エンジニアの平均給料は5,749ドル/年、480ドル/月相当、11ヶ国中9位という結果。 シンガポールの平均給料は48,744ドル/年であり、ベトナムの8.5倍にも上る。

図表2

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ベトナムの製造業管理職の平均給料は3,326ドル/年、1,100ドル/月相当。 11ヶ国中8位と、こちらも他の国と比べ低水準である。

図表 3

図表3

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非製造業の場合、ベトナム人スタッフの平均給料は7,619ドル/年、635ドル/月相当、11ヶ国中8位。ラオス・カンボジア・ミァンマーより若干高いという結果。

図表4

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非製造業での管理職の平均給料は15,933ドル/年、1,328ドル/月、11ヶ国中10位。ベトナム人管理職の人件費は、他国に比べ非常に低い。もちろん、同職位で日本人を雇用するより極めて低コストである。

図表 5

図表5

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ベトナムの人件費の低さは、中国やタイからの生産移転を後押ししている。 JETROホーチミン所長によると、タイで経営している日系企業が近隣諸国への移転を検討する際、ベトナムに注目するケースが非常に多いとのことだ。図表1にもあるが、ベトナム人ワーカーの人件費250ドル/月に対し、タイ人ワーカーの人件費は約2.5倍の578ドル/月。 ラオス・カンボジアも安い人件費が魅力的ではあるが、熟練労働者の数が少ないことから、JETROではベトナムへの生産移転を推奨している。JETROの2014年2月の報告では、ベトナムは日本の一番の投資先国となり、インドネシア・タイ・フィリピンというその他新興国への投資額を抜いている。 又、Vietnam Breaking Newsによると、ベトナムの人件費増加率は2012年に21%、2013年は12.2%。それに対して、中国の人件費増加率は2012年に11.7 %、2013年は9.2%。タイの人件費増加率は2012年に13.4 %、2013年は6.4%でした。人件費増加率は中国及びタイより高いが、まだまだ平均給料は低い状況である。

 

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